秋から冬になるとノロウイルスが流行しますが、毎年のことなのでつい油断してしまうことも多いのではないでしょうか。
しかし、実は今年の2月に新たに発見された「GⅡ.17」というウイルスがあるのです。
これは新型のノロウイルスで、また人間は免疫を持っていないウイルスなのです。
免疫を持っていないため、今年の秋から大流行の可能性があると言われているのが新型ノロです。
ノロウイルスは遺伝子によって40種類以上あり、これが変異することで新しい菌が生まれます。
以前も2回ほどノロウイルスが大流行したことがありますが、これも1回目に流行したノロウイルスが変異したことで、免疫を持たない新型ノロウイルスが2回目の大流行を引き起こしました。
今年も同様で、免疫を持たないため一度感染したことがあるとしても安心できません。
多様化した生活環境の中では、絶対に感染症を防ぐのはほぼ不可能です。
しかし、個人の努力で予防をするのは可能です。
ノロの予防対策は、なんといっても、まず手洗いです。石鹸をよく泡立てて、指の間や手首までしっかり時間をかけて洗うことで、全ての菌は死滅するわけではありませんが、大部分の菌を落とすことができます。
特にトイレの後や、公共の場から帰った後は、早めに手洗いを徹底しましょう。
また、できるだけ人ごみに行かない、外に行くときはマスクをする、ということも防ぐためのポイントになります。
ただ自分だけ徹底しても、パパや子どもが感染してしまうかもしれません。
特に子どもは感染症の怖さを知りませんから、親御さんがしっかり予防対策を行ってあげる必要があります。
ノロウイルスはアルコールなどで除菌ができないため、とにかく自分自身で衛生を保たなくてはいけません。
もし身近にノロウイルスに感染した人がいた場合、キッチン用のハイター(漂白剤)を非常に薄めに、水で溶かし、吐いたものが触れた場所を消毒したり、衣服を他の人のものと分けて、消毒してから洗濯するようにしましょう。
新型ノロの脅威に備えるのは、子どもの健康ひいては命を守ることなので、すぐに徹底した対策を行っていきましょう。
Photo by Eric Lanning