ノロウイルスに感染すると、下痢や嘔吐という大人でも苦しくつらい症状が続きます。
しかしノロウイルスに感染した場合は治療法などがないため、症状を緩和させる対処療法しかできません。
感染力も高いため、家族の誰かが感染すると、最悪一家全滅の恐怖を味わう事になります。
●ノロウイルスの威力
ノロウイルスはニュースなどでもよく耳にしますが、二枚貝がノロウイルスを持っている事が多く、生で食べた時に感染する事もあります。
食品を取り扱う人がノロウイルスの付いた手や調理器具で調理をすると、それが瞬く間に広がり集団感染を起こしやすいのも特徴です。
ノロウイルスに感染した人の排泄物や嘔吐物の中にもウイルスは含まれているので、飛沫感染や接触感染という感染経路も注意が必要です。
例えば自宅で子どもの看病をしている時、うっかり排泄物や嘔吐物に触れてしまい、そこから親に感染する事も少なくありません。
ノロウイルスはとても生命力が強く、感染力の高いウイルスです。
●子どもから大人へ…
抵抗力の弱い子どもが先に感染し、同居しているきょうだいや、看病している親に次々に感染して、1~2日ずつズレて一家全員が撃沈するという話も、冬場はよく聞かれます。
両親が嘔吐や下痢でダウンしている頃、先に感染した子どもは回復して、「ねえ、ママ遊ぼうよ」と誘ってくるなど、想像しただけで涙が出そうなエピソードも…。
●予防するには?
親に感染するとお父さんやお母さんも仕事を休み寝ていなくてはいけません。
先に感染した子どもが治った場合は、遊んで欲しくてお母さんに甘えてくるのでお母さんはゆっくり休めずダウンしてしまう事もあります。
ノロウイルスを家庭内で感染させないためには、徹底した手洗いとうがいが有効だと言われています。
●塩素系で消毒
病気の子どもの排泄物や嘔吐物のついた場所は、塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)や消毒液(ミルトンなど)をかなり薄めに溶かした消毒液を作り、霧吹きで吹きかけたり、消毒液を浸した雑巾で拭いたり、衣類やシーツは、10~20分つけおきしてから洗濯するといいでしょう。
●85度以上の熱湯で消毒
熱にも弱いので、漂白剤を使えないものなどは、85度以上の熱湯で1分以上浸けて消毒しましょう。
家庭内でもマスクをして、兄弟が居る場合はしばらく部屋を別々にする工夫も必要です。
親が子どもの看病をする時も、マスク、手袋、手洗いとうがい、を徹底しましょう。
ちなみにノロウィルスにアルコール消毒は効きません。
Photo by LadyDragonflyCC – >;<