新生児に良く見られる症状に周期性呼吸があります。
新生児を観察しているときに呼吸のリズムが乱れたり、呼吸をしていないように見えるのがこれです。
しばらく呼吸をしている様子が見られないので不安になっているうちに呼吸を再開するのでほっとするママも多いのですが、呼吸が不安定なのは正常な新生児の反応ですので大きな問題はありません。
経過観察が必要な場合は、産科や小児科のもと、モニターで赤ちゃんの呼吸を監視したり、酸素の保育器に入れるなど、適切な処置をしてもらえるはずです。
注意したいのは37~40週で生まれた赤ちゃんが無呼吸発作を何度も起こす場合です。
無呼吸というのは20秒以上呼吸が止まっている、20秒以内に呼吸を再開しても脈が遅くなったり、唇付近が青くなるチアノーゼが起こる場合を言います。
赤ちゃんの場合は呼吸中枢が発達していないために起こることが多く、28週未満の赤ちゃんは必ずと言っていいほど起こりますし、30~34週で50%、35~36週で5~10%の赤ちゃんがかかりやすいと言われています。
周期性呼吸のほかには、気道が弱かったり、あごが小さいことが原因で気道が狭くなりおこる無呼吸もありますが、他の病気によるものや、脳内出血なども考えられます。
これらは乳幼児突然死症候群につながる可能性がありますので注意が必要です。
周期性呼吸を経験したママの多くは夜中寝ているとき呼吸の速度が変わる、荒くなると言います。
睡眠中呼吸運動が止まった後に再開すると大きく呼吸をするために速度が変化したりするのですが、生後2~3ヶ月で消失すると言われていますので、チアノーゼが見られるほど顔色が悪い、呼吸の停止秒数が長いといったことでもない限り心配することはないようです。
もし不安だと言う場合は小児科医に相談し、必要なら検査を受けてみるといいでしょう。
また呼吸が不安定な赤ちゃんは、乳幼児突然死症候群を防ぐため、うつぶせに寝かせない、赤ちゃんの近くで喫煙しない、赤ちゃんを温めすぎないことが大切だといわれています。
Photo by Upsilon Andromedae