子どもの病気で多い溶連菌は、小さいお子さんをお持ちのママやパパは一度は聞いたことがある病名ではないでしょうか。
自分の子どもも何度か溶連菌にかかったことがある、幼稚園でも溶連菌が流行っているみたい、という方も多いはずです。
とても身近な溶連菌なのですが、実は重篤化すれば、人食いバクテリアに変化してしまうケースもあるので注意が必要です。
人食いバクテリアとなる溶連菌の特徴や症状、予防法などについてご紹介したいと思います。
●実は恐ろしい!人食いバクテリアとなる溶連菌のリスクとは!
子どもの病気としてポピュラーな溶連菌は、大人が感染してしまうことも多い身近な病気です。
溶連菌自体は、元気な時でも喉の粘膜や皮膚などに持っている細菌の一つで、正式にはA群溶血性連鎖球菌といいます。
略して溶連菌と言われているのですが、冬になると4~5歳の幼児が良くかかっている感染症です。
非常に身近な溶連菌が、突然人食いバクテリアと化すと、発症後の致死率が高くなります。
なぜ、溶連菌が人食いバクテリアとなるのか、また患者数が急増しているのはなぜなのか、詳しいことはまだ分かっていません。
人食いバクテリアとも呼ばれ、重症化する溶連菌にかかると発症してからの進行が急激で劇的です。
気づいた時には手遅れになることも多い、進行が非常に早いことが特徴です。
激症性の溶連菌にかかりやすいのは、実は30代くらいからの大人が多く、抵抗力が落ちる60代で感染率もグンと上がり、70代前後になれば致死率も上がります。
●症状が重くなると危険に?
初期症状としては、発熱や喉の痛みといった風邪の症状に似ており、手足の痛みや腫れもあります。
症状が進めば、筋肉などが壊死をして、多臓器不全を起こします。
発症してから当日や翌日、3日以内の非常に短期間に死亡するケースもあります。
このように非常に怖い人食いバクテリアとな溶連菌を予防するためには、季節問わず、手洗いやうがいを徹底する、十分な睡眠やバランスの良い食事で体力や免疫力を落とさない生活を送ることが大切です。
また、小さな傷であっても周辺の痛みが強い場合には受診してみましょう。
早期発見と対処がとても大切です。
Photo by Leonid Mamchenkov