●小学4年生の女の子が行方不明 → 近所の女性宅で発見される
大分県大分市で、小学4年生の女の子(10)が、8月27日から行方不明になり、3日後に、同じアパートの20代女性の家に泊っているところを発見されました。
調べによると、4年生の女の子は2015年8月27日の午後2時ころに家を出て、そのまま帰宅せず、28日午前0時ごろ、アパートの出入り口付近に1人で座っているところを、同じアパートに住む20代女性が発見したそうです。
女性は女の子と普段から面識があり、女の子が「家に帰りたくない」と言っていたため、いったん自宅に保護したそうです。
20代女性は40代の母親と一緒に住んでおり、後で女の子を家に連れていこうと思っていたそうで、女の子にも『帰りたくなったら帰りなさい』と伝えていたようです。
女の子が行方不明になった3日後に、女の子の母親から捜索願いが出され、大分県警は約150人態勢で捜索していました。
女の子と20代女性が一緒に歩いてる姿が目撃されていたことから、女性の家に泊っているところを発見されました。
●「男性だったら逮捕」?
昨今、親以外の大人が子どもを家に連れ込むと「誘拐」などといわれるケースも多いようですが、警察はこの状況を確認して「事件性はない」と判断されました。
この事件の報道に対して、ネットでは「これが男性なら誘拐罪で逮捕されていたのでは?」などの意見もあったようですが、長時間の連れまわしなどもなく、女の子がいつでも帰れる状況だったなど、他の連れ去り事件とは状況が大きく違う点も指摘されています。
捜索願いが遅かった点などから「家庭にも問題があったのでは?」と指摘する声もあるようです。
当然ながら、迷子を保護したら警察に届けるのが第一です。
しかし、子ども自身が自宅に帰りたくない理由があると知ったら、それを通報をためらう気持ちも、人としてわからなくはないという意見もあります。
虐待されている教え子を連れ去り、自分の子として育てようとする女教師のお話…ドラマ「mother」を彷彿とさせる事件ですね。
<出典>
J-CASTニュース
Photo by Elizabeth