近年は共働き世代が増えていますが、待機児童がいっこうに減らない事から分かるように、子どもを預かってくれる施設は不足しています。
そこで、仕事と育児を両立させるために、祖父母に子どもを任せている家庭が増えています。
祖父母が仕事をしてなくて、特に病気でなければ任せてしまっても大丈夫と思ってしまうのは当たり前かもしれません。
祖父母にしても、子どもの生活のためなら、と孫の世話を引き受けてくれるでしょう。
ですが、子育てというのはとても体力がいることなので、年をとった祖父母にとっては大きな負担になります。
また子どもが自分であちこち動けるようになってきたら、怪我をさせないようにと追いかけながら気を配らなくてはいけません。
年老いた祖父母が孫の面倒を見るというのは、体力的にも精神的にも相当にきついものなのですね。
確かに、祖父母にとって、孫は目に入れても痛くないぐらい可愛い存在です。
しかし自分では気がつかないうちに、孫疲れをしてしまっていることもありますし、子育てのやり方についてママたちとジェネレーションギャップもあるので、ストレスも溜まります。
その疲れに気がつかないまま、無理して孫の面倒を見続けたせいで、倒れてしまったり病気になってしまう、というケースが増えているようです。
『祖父母の育児ノイローゼ』『家事と育児の過労』というのも珍しくないのです。
ですので、子育ては大変かもしれませんが、まずは夫婦で面倒を見ることを基本に、地域や社会の支援制度や民間の保育サービスなどを利用するといいですね。
その上で、どうしてもという時だけおじいちゃんおばあちゃんに預ける、というスタンスにすれば負担をかけませんし、親孝行にもなるでしょう。
どうしても日常的におじいちゃんおばあちゃんにお世話になる場合は、面倒をみてもらって当たり前と思わず、週に1~3日は完全にお休みしてもらえるようルールを決めたり、日頃の感謝を言葉に出してねぎらったりお礼を伝えるよう心がけましょう。
しっかり体力を回復してリフレッシュできれば、祖父母も元気を充電して、またたっぷり孫を可愛がってくれるようになるでしょう。
Photo by Tony Alter
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