妊娠すると赤ちゃんの分も栄養が必要なため、少しくらい太るのは許容範囲となります。
しかし中には許容範囲をはるかに超えて太ってしまうママもいますし、元々少し太り気味の人が妊娠を期にさらに太り肥満状態になってしまう事もあります。
妊娠中にある程度太るのは仕方ない事ですが、太りすぎると赤ちゃんにも悪影響を与える事があるので注意してください。
肥満により糖尿病のリスクが高まりますが、妊娠中は糖尿病のリスクも高まります。
太り過ぎに注意しなければいけないのは、他にも理由があります。
それは眠っている時の事です。
眠ってしまうと睡眠中の事は自分では気づかないものですが、太り過ぎが睡眠時無呼吸症候群の原因となり、妊婦にもその可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群(すいみんじ むこきゅう しょうこうぐん)というのは眠っている間に呼吸が止まってしまう状態になるのですが、呼吸が止まると脳に酸素が行き届かないため酸欠の状態になります。
どのくらい呼吸が止まるかは個人差も大きいのですが、数秒から長い人は1分近く呼吸が止まってしまう事があります。
肥満気味の人は気道が狭くなるので、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高くなりますが、痩せている人でも少なくないので、ご注意を。
妊婦が睡眠時無呼吸症候群を引き起こすと赤ちゃんも酸欠の状態となるので、赤ちゃんの成長を妨げてしまいます。
自分では気づきにくいのですが、いびきをかく事も多く、寝起きの頭痛や喉の渇きなど特徴的な症状が続く場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるかもしれません。
同じ部屋で寝ている人に、呼吸やいびきが途切れていないか聞いてみましょう。
そして早めに病院を受診して適切な対応をしてください。
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