2015年11月4日、鹿児島県の国道で、軽自動車がガードレールと信号柱に激突して中破。
車内の後部座席で抱っこされていた4歳の男の子が、衝突で車外に投げされて死亡しました。
車は大人4人と子ども2人が乗っており、他の同乗者も重軽傷を負いました。
亡くなった男の子は、同乗者の知人男性が膝の上で抱きかかえており、男の子の母親が車を運転していました。
後部座席でしっかり抱いていたものの、衝突の衝撃で車外に投げされてしまったようです。
運転していた母親らは病院で手当てを受け、命に別状はなかったようです。
事故が起こったのは、片側1車線の緩やかなカーブで、車は中央線を越えて反対車線のガードレールなどに衝突しました。
乗車人数が定員を超えていた可能性があるとみて、県警が調査しています。
もしこの男の子がチャイルドシートに乗っていたら、死亡という結果にはならなかったかもしれません。
運転していた母親も、抱っこしていた同乗者も、悔やんでも悔やみきれない結果になってしまいました。
今回は運転手が母親自身でしたが、他にも友人や親せきの車などに乗せてもらう場合など、チャイルドシートがないまま抱っこで乗せてもらうケースも多く、改めて注意が必要です。
バスやタクシーはチャイルドシートが義務付けられていませんが、それ以外の場合は原則チャイルドシートが必要なのです。
また、赤ちゃんを乗せるかご『クーファン』も、滑りやすく、抱っこ以上に投げ出されやすいので、車に乗せる際は、赤ちゃんが眠っていても必ずチャイルドシートに乗せ替えましょう。
子どもがいて、自家用車を持っていない人が、他人の車に乗せてもらう場合は、自分でチャイルドシートを用意するようにしましょう。
購入が大変なら、レンタルや中古などでも安く手に入ります。
1歳を過ぎれば、簡易型のチャイルドシートが使用できますし、4歳を過ぎれば折りたたみ式の軽量ジュニアシートもあります。
子どもの命と比べれば、高すぎることはないはずです。
<出典>
朝日DIGITAL
Photo by Daniel Lobo