最近注目されているドローンは、無人で飛行できるヘリコプター型の小型機械のこと。ラジコンヘリとも似ています。
カメラを積んで、空からの景色を撮影したり、ものを運搬することなどもできて話題を呼んでいます。
●ドローンやラジコンの危険性をもう一度見直そう!
ドローンは使い方によっては画期的でとても便利ですが、使い方を間違えると思わぬ事故やトラブルの原因となります。
海外ではホビー用ドローンも人気がありますが、ドローンが制御不能となり、ためたま近くにいた生後18カ月の幼児の片目が回転するローターによって引き裂かれるという痛ましい事故が起きています。
●隣人の操縦するドローンで悲惨な事故が
BBCの報道によると、このドローンを操縦していたのは、事故によって大けがを負った幼児の隣人で、その日は、裏庭でドローンを飛行させていたところローターが木に引っ掛かったことにより、制御を失い、そのまま、隣家の裏庭に居た幼児に向かって墜落したとしています。
その後、ドローンは幼児の顔に落下し、落下の際にローターが幼児の左目を切り裂いたことから、幼児は失明しています。
幼児の母親のエイミー・ロバーツさんは、事故について「ほんの60秒目を離した隙に事故が起きていた」と語っていますが、後悔してもしきれない思いでしょう。
病院関係者によると、近年になり、こうしたドローンによる人身事故は増えてきているが、生後18カ月の幼児がドローンの墜落により大けがを負ったというケースはこれまでには聞いたことがないそうです。
この事故はイギリスでも大きく取り上げられていて、ドローン飛行に関わる法令制度の準備を進めており、2016年中に公布することを予定していると発表しています。
●納得いかなくても、その場を離れる
これは日本でも十分に起こりうる事故です。
自分が注意していても、誰かが操作しているドローンやラジコンが制御不能となり、我が子めがけて空から落ちてきたら、考えただけでもゾッとします。
公園でも自由に飛ばせますが、もしも近くにドローンやラジコンで遊んでいる人がいたら、納得いかなくても、安全のためにその場を離れたほうがいいかもしれません。
日本でも何度かドローンの墜落による事故がありますから、そのうち規制されると思いますが、防げるところは各自で対策を取る事も必要です。
Photo by Jesse Millan