行動範囲が広がり始める1〜4歳児。
見ていても非常にかわいらしい時期ですが、この時期の死因のトップは不慮の事故です。
その為、不慮の事故への対策をしっかり行うことで助かる命も出てくるのです。
・1〜4歳児の不慮の事故は家庭内で起きることが多い
不慮の事故といえば、思いがけなく起きる交通事故を想像しますが、乳幼児の場合、ほとんどの事故は家庭内で起きています。
幼稚園などに入ると、お友達同士で遊ぶ機会も増え、一人で外へ出る機会も増えてきます。
しかし、小さい内のお出かけはほとんどが親と一緒のため、交通事故による死亡例は少ないのです。
家の中で起きる不慮の事故としては、浴槽に転落することによる溺死や誤飲、高温なものへの接触によるやけどなどがあります。
特に浴室の溺死に関しては、浴槽にほとんどお湯が入っていない状態なら大丈夫と思ってしまいがちです。
しかし、たった30センチの水深でも、赤ちゃんにとっては十分危険なのです。
・不慮の事故を予防するために
入浴中は必ず子供から目を離さないでください。
ママが洗髪して、目を閉じた瞬間に子供が浴槽に転落してしまうこともあります。
ママが子供と一緒に入浴する場合には、先にママが洗髪などを行ってしまった後に、ゆっくり入れてあげましょう。
子供の見える場所に細かいものや、洗剤などを置いておくと、間違えて飲み込んでしまうことがあります。
誤飲の可能性のあるものや、飲み込むと体に害を与えるものなどは、絶対に子供の手の届かない場所に保管してください。
火や電気などの熱が発生するものには、柵を設置して、子供が近づけないようにします。
また、子供を高さのあるところに乗せた場合には、子供から絶対に目を離してはいけません。
日常生活の中で、つい気を緩めてしまったために取り返しのつかない事故へと発展することがあります。
子供が小さい内は、これ以上ないほどの配慮をする必要があるのです。
Photo by Farhad Sadykov