子どものTVスマホの視聴時間にはガイドラインが設けられており、アメリカの小児科学会では、これまで15年以上2歳未満の子どもはTVスマホでの動画の視聴はゼロにし、2歳以上の子どもでも1日2時間を超えないようにすることを提言してきました。
●『2歳未満はゼロ、2歳以上は2時間以内』は古い!?
しかし、この目安は古いのではないかと考えられるようになってきています。
問題となっているのはTVスマホの視聴で放送されている内容であり、長さだけでは適切な目安にならないとも言える部分が出てきているのです。
少し考えてみても、インターネット回線でアニメを長時間見ていることと、祖父母とオンラインでチャットをするのとではTVスマホの利用方法に大きな差が生じることが解ると思います。
●新しくなった子どものTVスマホ視聴の目安時間とは?
推奨されていたアメリカのTVスマホの視聴に関する時間の目安やガイドラインは見直され、新しく改定するべきだと考えられています。
2歳未満の子どもでも使い方によっては1日に30分から1時間程度であればTVスマホの動画を視聴しても許容範囲だとする動きが出てきています。
ただアニメを見せるだけではなく、本の読み聞かせや祖父母との会話などであれば、TVスマホが持つ意味合いが従来のものとは違うのではないかと考えられるようになっているのです。
日本の小学校でも、タブレットを使った学習やパソコンの授業が増え、メディアをどうやって使って、何をするのかが大切になってきています。
現在のTVやインターネット、スマホの普及率を考えてみても、これらのガイドラインの見直しへの動きは必要なことかもしれません。
<出典>
THE WALL STREET JOURNAL
http://jp.wsj.com/articles/SB10458795949106054073204581290490758250816
The AAP’s media committee
http://www.aappublications.org/content/36/10/54.full
Photo by Intel Free Press