産後は十分に体を休めることや、母乳が安定して分泌されるまでの時間をゆっくり待つ時間を作る必要があると考えられています。
●『産後の床上げ』まで
ママは動けないほどの疲労がある訳ではないのですが、重たいものを持ったり、冷たい水を使った長時間の家事などは控えた方が良いと言われています。
産後3~4週間ほどは、いつでも体をすぐに横にできる環境を作っておくと、新生児の育児をしやすいと考えられています。この期間は昔から布団を敷きっぱなしにして過ごし、3~4週間が過ぎて、布団をたたむことを『産後の床上げ』と呼びます。少しずつ家事を再開するのですが、それまでは、養生することが必要です。
●ママの実家に里帰り
自分のライフスタイルに合わせて実家や義実家に頼ることができる場合には里帰り出産をしてみましょう。なじみのある家で、信頼できる実母に、家事や育児の手助けをしてもらうことは、ママにとって安心できることが多く、心身が休まるでしょう。
ママの実家でなく、パパの実家にお世話になるケースもあります。
●自宅で乗り切る
もちろん、夫婦で乗り切る新生児育児も悪くはありません。その場合はパパの育児への参加や協力は欠かせません。苦労も多い分、早くからパパに自覚が芽生えるともいわれています。
ママやパパの両親に数週間来てもらって、家事のお手伝いをしてもらう人も多いようです。
また実家を頼れない場合、地域のファミリーサポートを利用する人もいます。
●産褥入院の方法も
また、最近では産褥入院と呼ばれる産後のケアのための入院を行うママも増えてきています。
産褥入院であれば、助産師がママの体をケアしながら新生児育児をサポートしてくれるので、安心して体調管理を任せることができますし、新生児育児を行う上での知識や工夫を教えて貰うことも可能です。
里帰り出産や夫婦での新生児育児、産褥入院にはそれぞれにメリットやデメリットがあるので、理解して新生児育児をする時には、体を休めたり家族と支え合う期間だと思って無理をしないことが大切です。
専門家からは、産後はしばらくの期間ママも赤ちゃんもゆっくりできる時間を作ることが理想的だとの意見が出ているので、ママとパパ、そして実家義実家の両親はこのことを踏まえて産後の新生児育児を行う環境を整えていくと良いと思われます。
Photo by Joshua Holevinsky