スウェーデンには1960年代以前には専業主婦がいたそうなのですが、1970年代に入ると女性が社会へ進出するようになり、現在では専業主婦はほとんどいないと言われています。
●いずれは日本も?
日本でも女性の社会進出は近年盛んになっているので、スウェーデンには多くのヒントがあるのではないかと考えられます。
勿論、スウェーデンでも当初は様々な議論が起こり、制度改革なども行われたそうです。
両親が共に子育てに参加し、協力しなければ女性は社会に進出することが難しいため、育児休暇の制度を設けて収入を保証するよう工夫したり、男女が平等に働くことができるように国内の体制を整えた結果が、スウェーデンの女性の社会進出に繋がったようです。
●個人の自立を重んじるスウェーデンのシステム
スウェーデンは、個人が自立していることに重点が置かれている国であることから、すべての政策が個人の自立へと結びつくように考えられています。
個人の自立は女性にだけ当てはまるものではなく、年齢性別を問わず、国籍や障害の有無も超えた部分に適用されると考えられています。
●日本では女性の負担ばかり増えてしまう
しかし日本では制度が整っておらず、例えばシングルマザーが最も生活しにくい国ともいわれているほど、男女格差が残っています。
女性の意識を変えても、女性の負担ばかりが増えてしまうという現状があるのです。
日本でもこれらの個人の自立を導入する動きはありますが、なかなか受け入れられていない現状があり、今後の課題になると言えるでしょう。
個人の自由や自立の尊重に重点を置いているスウェーデンの社会のシステムや制度が日本でも導入されれば、ワーキングママの日本社会での立場はより良いものになるのではないでしょうか?
<出典>
スウェーデンスタイル
http://swedenstyle.com/2015/08/column-21/
Photo by Mike and Kelly Schellhouse