3歳くらいになると、多くの子が集団生活に入るようになります。
そのため、入園前には挨拶くらいはきちんとさせたいというママもよく見かけます。
しかしなかなか挨拶ができず、あの子はできるのにどうしてうちの子はできないの、という悩みも出てきます。
●子どもは教えられないと挨拶がわからない
挨拶は強制して身につくものではありません、ママやパパなど周りの大人がしているのを見て自然と身につくものです。
朝起きたら「おはよう」、うれしいことをしてもらったら「ありがとう」、ご飯を食べる前に「いただきます」、ご飯を食べたら「ごちそうさま」、寝る前には「おやすみなさい」、人に会ったら「こんにちは」、帰宅などでお別れの時は「さようなら」、これらのあいさつは大人にとっては基本でも、子どもにとっては基本ではありません。
●まずは親が挨拶する姿を見せ続ける
だからこそ大人がまず挨拶はどのようなものか、どのようなシーンで使えばいいのか手本となってあげることが大切です。
ママからすると、子どもが挨拶できないのは、親のしつけがなっていないと思われ、バツが悪いものです。
そこでつい、「こんにちは、でしょう!」と怒鳴りつけたり、言い聞かせたりしようとしても、子どもにしてみるとママは挨拶していないのにどうして自分は挨拶をしなければならないのかと疑問に思います。
だからこそ大人がまず手本となって率先して挨拶することが大切なのです。
最初のうちは、子どもが恥ずかしがって挨拶できなくても、大人だけは欠かさず明るい声で挨拶を続けましょう。
子どもは近くで見ているうちに、挨拶の言葉と場面が、セットでインプットされ、やがて挨拶がないと何かが物足りないと気づけるようになります。
また、周囲の人も、子どもが挨拶できてないことより、親がしっかり挨拶できているかどうかを見ているものです。
●自然と身につく習慣
上にお子さんがいる家庭なら上の子の挨拶が身についていれば下の子も真似をするようになります。
挨拶をする子どもを見ると大人も気持ちがいいと思うことが多いようで、普段は怖い顔をしているおじさんもニコニコしてくれる、近所のおばちゃんやおじちゃんが話しかけてくれるようになります。
そうすると家族だけではなく地域で子どもを守って育てていこうという意識が広がり、安全にもつながりママにも安心感が生まれるのです。
Photo by Josh Ward