タバコの害があちこちで指摘されている今の時代ですが、それでも、子どもの前でタバコを吸ってしまうパパも少なくないようです。
どうも、喫煙者からすると、その害が現れるかどうかは「確実ではない」という意識しかないようです。
ですが、ママからすれば、少しでも害のあるものは子どもから遠ざけたいですし、パパに健康でいてもらうためにもタバコを止めてもらいたいでしょう。
ただ、喫煙者の意識と非喫煙者の意識はまったく違うので、いくら体に良くないと言っても、それだけでは止めてくれないことが多いようです。
止めてもらうための有効手段は、タバコの害とリスクを「具体的に」説明することです。
具体的にというのは、肺がんになる確率が高まる、血管の収縮が激しくなって動脈硬化になりやすくなる、ということではありません。
こういったことはほとんどの喫煙者が知っていることです。
それよりも、「子どもの健康に対して」どれだけ害があるのかを詳しく説明することが、パパの意識を動かすでしょう。
例えば、「タバコの煙は粒子が細かいので、壁や天井などの平面にはほとんどつかず空気中を浮遊し、繊維品や肺など小さな空間を通るときにたくさん付着する」ということを言ってみましょう。
洋服にタバコの匂いが付きやすいのはよく知られているので、子どもが普通に吸う空気にタバコの煙がまざっていたら、それが子どもの肺に付着するのはイメージがつきやすいでしょう。
また、壁や天井にはヤニが付きやすいと思っている人が多いですが、意外に付着しないことを知れば、タバコの煙の中のヤニが、壁紙よりも子どもに吸い込まれやすいことも分かるはずです。
このように子どもへの害をいろいろ例を挙げて具体的に説明しながら、パパの意識を変えていきたいですね。
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