auのテレビCMで話題の3太郎シリーズ。
桃太郎のお嫁さんになった可愛いかぐや姫が、いつしか恐ろしい「鬼嫁」に。
クスリと笑えるような、ちょっと思い当たる節があるような…。
鬼嫁になる女性ってどんな人なんでしょうか?
●全ての女性が「鬼嫁」になり得る!
結婚当初は、旦那さんを立てて、恥じらいがあって、可愛かったお嫁さん。
ところが、子どもを産んでから、だんだんと夫婦の関係が変化してきた、という家庭が多いようです。
仲が良い、悪いは別にしても、「妻が強くなった」「言い方がきつくなった」と感じる旦那さんが少なくありません。
どうしてでしょう?
●産後の変化
子育てに追われて、夫婦だけの時のように、ラブラブ恋人モードでいられないのは当然かもしれません。
産後はママのホルモンバランスも変わり、夫の育児協力が不足したりすると、夫婦の産後クライシスも訪れます。
また『母、強し』という言葉もあるように、女性は壮絶な出産を経験して、母親になると別の強さを発揮します。
自分の命より大事な存在、わが子を守るのですから、本能的なものといえます。
これは人間に限らず、育児をする動物は全て同じなんです。子連れの母はどんな強い敵にも凶暴に立ち向かっていくのです。
●「かわいいお嫁さん」を「鬼嫁」に変えてしまう犯人はパパ!?
でも、本能的な「母の強さ」が必ずしも「鬼嫁」になることではないのです。
女性が「鬼嫁」になる時、必ず「鬼にならざるを得なかった」切実な理由があるのです。
【ケース・1】パパに頼れない
仕事が多忙、帰宅が遅い、疲れているそぶり、など、ママが協力を頼みにくいパパの場合。
パパに非はないのですが、ひそかに母子家庭化が進む原因になってしまいます。
どうせ頼れないパパなら、最初からあてにしなくなります。
「パパは最初からいないものと思って」母子家庭のように自分一人でやりくりしようと覚悟を決めるママたち。
重いものを持ったり、大変な子連れの外出も、イヤイヤ期の子どものしつけも、いつしか全部ママが一人でできるようになってしまったら…もう「肝っ玉母さん」の出来上がり。
さらに、パパに対して失望したり、家事育児の能力が未熟だと不満を感じるなら、「鬼嫁」の完成です。
【ケース・2】パパが話を聞かない・相談にのってくれない
子育ては毎日小さな悩みの連続です。子どものために、どうすればいいのだろう?どっちを選ぶべき…?
核家族化が進み、子どものことを相談できるのは、身近なパートナーだけ、という家庭も多いのですが、そのパパがしっかり聞いてくれないと、ママは孤独になってしまいます。
特に気をつけたいのが、話は聞いているけど、結論は「ママがいいと思う方でいいんじゃない?」など、ママに任せてしまう場合です。
ママを信じて、託してくれる気持ちはありがたいのですが、ママからすると「どっちでもいいよ」と突き放された気持ちになってしまうのです。
そして、いつしか「パパに相談するだけムダ」と腹をくくり、ママ友や祖父母などから情報を集めて、検討し、ママ一人でさっさと決断してしまうようになるのです。
ママは精神的にタフになり、家庭のことを決定する権限を持ち、いつしかパパは相談する相手でなく、事後報告するだけの存在になってしまうのです。
ママの立場が上になるわけです。
【ケース・3】パパがママに感謝や愛情を表現しない
毎日のことだし、そんなこと口に出さなくても伝わっていると思うかもしれません。
しかし、はっきりいって伝わりません。
「黙ってごはんを完食したんだから、味に満足してることくらいわかるだろ」と思っていても、相手には届きません。
結婚から年数がたつほど、会話が減ってしまう夫婦も少なくありません。
でも「おいしかったよ」「ありがとう」を言い続けるだけで、仲むつまじい夫婦でいられるのです。
何も言われないと、「やってもらってあたりまえと思われている」とママは感じ、まるで家政婦のように粗末にされている気がします。
ママが自分を大事にしてもらえないと、パパのことも思いやれなくなってしまいます。
●ストップ『鬼嫁』化!『かわいい奥さん』を長続きさせるコツ
上記3つのNG行為を全て反対にすると、『鬼嫁』化を防ぎ、『かわいい奥さん』を長続きさせるコツが見えてきます。
(1)忙しくても家事育児に参加する
忙しくても、疲れていても、時間が持てなくても、ちゃんと家事育児に参加したいという気持ちを見せ、「俺にできることある?」「困ったことない?」など頼ってもらいたいことを言葉で伝えましょう。
家に帰ったら、疲れていても、黙ってお皿だけは洗う、など積極的な姿勢を見せましょう。
そうすればママもパパを大事にしてくれます。
(2)話をきちんと聞き、押しつけずに意見を言う
まず、ママの話はちゃんと聞きましょう。どうしても忙しいなら「この話、10分あればいい?」と先に時間を確認してもよいでしょう。
最終的にママの案でいくにしても、パパはどのように考えているか、意見を出してくれるだけで、ママは一緒に子育てに向き合う仲間がいると、心強く感じられるのです。ただし、押しつけられるとかえって迷惑ですから、意見を言ったうえで、ママに最終的に託すようにしてみましょう。
(3)感謝や愛情を口で伝える
感謝し過ぎるということはありません。毎日、何度でも、できるだけたくさんいいましょう。
最初から『鬼嫁』になりたい奥さんなんて、いません。
パパの気配りがあれば、たとえ子育てがしんどい時期があっても、ニコニコ優しいママ、明るくてほがらかな家庭が続くんです。
Photo by spilltojill