学資保険とは、子育てで最もお金のかかる、高校や大学の教育費を確保するための保険です。
毎月少額ずつ積み立てておくことで、資金が必要になる時期にまとまった金額を受け取ることができます。また、万一、子育ての途中で親が亡くなっても、ちゃんと教育資金が得られるので、子どもを進学させてあげることができます。
現在、国立大学4年間で数百万円が必要で、さらに下宿などするともっとかかるので、計画的に用意しておく必要があります。
●赤ちゃんが生まれたら入るべき?
赤ちゃんが生まれたら学資保険に入ろう、という方もいるでしょうが、学資保険は本当に入ったほうが良いのか分からないと言う方もいるでしょう。
学資保険は本当に必要なのか、それはそれぞれの経済力や貯金などによって変わります。
●やった方がいいのは?収入に余裕がある人のみの選択?
学資保険に入ったほうがいい人は、将来的に大きな貯金をしたい、今、多少貯金ができるだけの収入がある人です。毎月の積立額にもよりますが、支払が負担となってしまう可能性もあるからです。
児童手当を受けているなら児童手当の一部を学資保険の保険料に割り当ててもかまいません。
また家計を支える人の収入源がある程度安定していることや、仕事を変えたり止めたりする可能性がないことも大切です。
今貯金があると言う場合は今すぐ考える必要はありませんが、貯金はあるけど不安、収入はあるけど貯金がないと言う方は学資保険に入った方が将来への安心感が増えるでしょう。
学資保険は貯蓄率が110%を超えるものも多くありますから、どの保険がいいか、保険プランナーなどに相談してみてください。
●学資保険に入る必要のない人は?
逆に学資保険に入らなくてもいい人は今十分な蓄えがあり、収入も安定している人です。
毎月家計が赤字にならず、余裕を持って生活できている、家計を支える人の仕事や収入が安定しており辞める予定もない、貯金が十分にある、この条件が満たされているなら特に不安はありません。
子どもが進学する際も、確実に教育資金があるので、万一親が亡くなっても、進学をあきらめる必要がないのです。
子どもが大きくなるまでにかかるお金は1000万円ともいわれていますから、学資保険に入って安心したいと言う親御さんは増えています。
ですから子どもの将来だけではなく、家計の将来を見据えた上で学資保険が必要かどうか判断してください。
●生活がぎりぎりの人は、いい方法を検討
シングルマザーの方や、死亡保障を考えている場合は、学資保険だけでなく、他の死亡保険と一緒に比較して、万一の養育費について検討してみるといいでしょう。
Photo by Michael Miller