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遊びよりお勉強の時間が増えた幼児たち~将来のリスクは?

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子どもの仕事は遊ぶ事と勉強をする事です。
よく遊びよく学ぶ、これは昔から言われてきた事ですが、そのバランスがここ20年で大きく変わり、現代の子どもたちは遊びの時間よりも圧倒的に勉強する時間の割合が大きくなっている傾向があります。

●子どもが思うように遊べず、強制的に勉強をさせられる世の中

ベネッセ教育総合研究所は2015年11月25日、乳幼児をもつ保護者を対象に調査した「第5回 幼児の生活アンケート」の結果を発表しました。
1995年から2015年までの20年間では、幼稚園・保育園以外で友だちと遊ぶ未就学児が半減しており、友だちよりも母親と過ごす時間が増えていることがわかっています。
また、幼稚園や保育園に知的教育を求める保護者も増加している傾向があります。

調査の結果、20年間でもっとも変化が大きかったのは幼児の成育環境についてです。
平日に幼稚園や保育園以外で遊ぶことの多い相手を聞くと、「友だち」と回答した者は56.1%から27.3%に減少しているのに、一方、「母親」と遊ぶことが多いと回答した者は55.1%から86.0%に増加しています。
保育園児は降園時間が遅く、平日の降園後に友だちと遊べる時間が少なく、少子化により地域で遊べる子どもが減少したことも指摘しています。
公園の減少や遊ぶ場に関する回答は20年間で変化がないことから、地域の公園に出かけても同年代の友だちが少ない状況があると予想もされています。

「20年前は高校、または短大を卒業後、専業主婦となり、子どもは5~6歳になったら幼稚園へ通うのが主流だったが、現在は働く母親も増え、0歳から保育園に通う幼児が増加するなど、家庭が多様化している」と分析されています。
母親の四年制大学卒業率も15.2%から33.7%へ増加しており、高学歴の母親が増えることで子どもの養育行動や進学に変化が現れてきたようです。
親から教わる事もたくさんありますが、外に出て多くの人と関わる事で社会性揉みにつきますし、親とは違う人に教えられる事もあります。
親や友だち以外とも多様に係わる機会を増やすことが大切、という事を、考え直すいい機会かもしれません。

Photo by Loren Kerns

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