おにぎりが発火、ジャガイモが炭に、卵が爆発してしまうなど、ここ数年で電子レンジの誤使用による事故が多発しているようです。
ここ数年の間に、国民センターなどに電子レンジの発煙・発火の相談が相次いでいます。
2009年4月から2015年3月までに寄せられた相談の数は701件にものぼります。
●レンジ庫内の汚れが危険を招く
とある事例では、冷凍おにぎりを電子レンジで解凍しようとした時に、突如、レンジの庫内上部から発火したと言います。
他に、お餅を電子レンジで柔らかくしようとしたら、レンジ側面から小さな火花が散った、庫内に穴が開いたという事例もあります。
これらの事故の原因は、レンジ庫内の汚れが原因ではないかと見られています。
●加熱しすぎが原因に!
また、電子レンジを使っている途中に、芋が焦げて発火した、じゃがいもを10分加熱していたら、ジャガイモが燃えてきて、レンジから煙が出てきた、という事例もあります。
これらは、食品の加熱しすぎが原因ではないかと見られています。
このような多数の事例を受けた国民センターでは、実際に実験を行っています。
マイクロ波の照射口近くに食品のカスを付着してから、市販の冷凍おにぎりを加熱したところ、加熱開始後まもなく、バリバリという音がしてきて、激しく発火しました。
つまり、レンジ内の掃除が行き届いていないことが、事故の原因になっていることが、この実験で分かります。
●冷凍食品はラップを
また、冷たい焼き芋をラップをしないで電子レンジで加熱する実験では、加熱開始から4分で発煙、その後には、レンジの外に大量の煙が吹き出し、発火してしまうケースも見られました。
このような電子レンジの事故を防止するためには、日頃からこまめに車庫内の掃除をすることや、様子をみながら加熱することが大切です。
万が一、このような事故があったら、電子レンジを停止して、電源プラグを抜きましょう。
扉は煙や火がおさまるまで開けないようにしましょう。
Photo by madgerly