子どもの性格は同じ親を持つ兄弟でも違っています。
これは性別による違いもあって、100パーセントではないものの、傾向を把握しておけば、子どもの考えが理解できないママも、なるほどと思えるようになるかもしれません。
●女性は男性よりも白黒はっきりさせたい
心理評論家の植木理恵氏によると、女性は白黒つかないニュートラルな状態が好きではない、白黒はっきりさせる傾向は小さい頃から男性よりも強いといいます。
女児の道徳心を見る調査では面白い結果が出ています。
ある男の子 太郎君がお母さんのお手伝いをしています。
一杯運ぼうとお皿を積み重ねて運ぼうとしたら全部割ってしまいました、太郎君は悪いですか?良いですか?と5歳くらいの女児に質問したところ、「太郎君が悪い」「割ったんだから悪い」と女児は情状酌量をしなかったそうです。
女性は正解か不正解に関係なく、とりあえず答えを出すことの方が大事であって、男性は正解か?不正解か?が大事で、グレーな状態で先延ばしする傾向があるのです。
●女社会は複雑すぎるから
ではなぜ女性は小さい頃から白黒はっきりさせないと気がすまないのでしょうか?
それは、女性社会がすごく難しいものだからです。
思春期からガールズウォー(女性の戦争)という時期に入っていく傾向があり、ある女子を悪く思っているとしても、ガールズウォーでは面と向かって言わず、その人の関係性を攻撃するのです。派閥のようなグループをつくって、一緒にいる仲間を攻撃したりするのでしょう。
複雑な女性社会の争いで勝つために、早く白黒をつける必要がある本能が身についているからなのでしょう。
●記憶のしかたも男女差がある
また、女性は嫌な思い出をなかった事にできる才能があります。
男性は嫌な思い出も記憶しているが、女性は良い思い出だけを取り出すことができるのです。
男性と女性では、記憶に使っている脳の領域も違うのではと考えられています。
この事を知っておけば、子育てをしていく中でどうしても子どもの気持ちが理解できない場面に遭遇しても、女性と男性では違いがあると思い出し、あまり悩まずに自己解決できると思います。
敵か味方か、瞬時に判断する女の子たち。
より正しい答えを出すまで、グレーの状態を先延ばしする男の子たち。
ものの考え方にも性差があるんですね。
Photo by Dean Wissing