ひな祭りを彩るのはおいしいお菓子や料理ですが、最近はレシピサイトも充実しているので様々な料理が並んでいます。
●春の華やかな食卓
ひな祭りの料理を美しく並べるコツは、黄色、緑、桃色など春の彩りを意識してみるといいでしょう。
3月の節句は春の節句ですから、明るい色彩で食卓を華やかに演出してみましょう。
●ひな祭りを彩る「ひなあられ」の秘密
ひな祭りといえばひなあられ、という方もいるでしょうが、雛あられは元々自然のエネルギーを体に受け入れるという意味があります。
昔は節句の時に神様にお供えしていたもので、現在もその風習は受け継がれています。
カラフルなあられには意味があります。
◇白・桃・緑の3色の場合
白は冬の雪の大地、緑は春の木々の芽吹き、桃色は血や生命のエネルギー
◇白・緑・桃・黄色の4色の場合
白は冬、緑は春、桃色は夏、黄色は秋、と四季を意味するそうです。
ひなあられを食べることで、自然のエネルギーを体に得て、1年間を元気で過ごせるという願いが込められています。
●「菱餅」の色にこめられた意味
菱餅も同様に生命と大地のエネルギーを受け入れ、厄除けのピンクを取り入れる意味があるのですが、雪の中から春が芽吹く様子を表しているという説もあります。
白・桃・緑の三色が重なっていることが多いのですが、ひなあられのように、白は雪の大地、緑は葉の芽吹き、桃色は花を意味しています。
お餅がのどに詰まるのが心配という方は菱餅の形をしたケーキや寒天を用意してみるのもいいでしょう。
一般に販売もされていますし、野菜や果物、食紅などを使えば手作りすることもできます。
また子どもの大好きなキャラクターが描かれた袋に入ったお菓子もありますので、楽しいひな祭りに花を添えてみてください。
●ひな祭り定番の料理
ひな祭り定番の料理にはちらし寿司とハマグリのお吸い物があり、スーパーでも材料が並びます。
ちらし寿司の定番はエビとレンコンと豆ですが、エビは長寿を、レンコンは見通しある将来を、豆はまめに働いて生きるという意味が込められています。
さらに錦糸卵の鮮やかな黄色や桜でんぶの美しい桃色を添えれば春らしい料理となりますし、海鮮を使ったオリジナルのちらし寿司を作ってみるのもいいでしょう。
はまぐりは貝合わせという遊びにも使われていた貝殻ですが、対になった貝殻でなければ閉じることができません。
ぴったり合う、ということから将来一緒に過ごし、幸せな生活を送ることができるパートナーと巡り合えるという願いが込められています。
女の子のお祝いの日に、女の子の幸せを願うメニューをそろえてみてはいかがでしょうか。
Photo by 克年 三沢