子供が物を投げるというのは、年齢にもよりますが、自分の気持ちや思いを言葉で上手く伝えることが出来ないからです。
大人でも、物ごとが思うようにいかなかったり、自分の思いが伝わなかったりすると、何かにあたってしまうことがあるのと同じです。
もちろん大人は物を投げるのは悪いこと、というのが分かっているので、理性をもってそのようなことはしませんが、子供はそれが分かりません。
ましてや伝える手段は行動しかないのですから、物を投げて気持ちを表現するのはある意味当たり前の事とも言えます。
とはいえ、それをそのままにしておくと、成長してからも気に入らないことがあると物を投げるようになってしまうので、もちろんしつけは必要です。
ですが小さい子供の場合は、物を投げてはいけないという意味を理解させることもできませんし、一種の自己表現なので、いきなり怒ったりせずにまずは気持ちをわかってあげましょう。
「こうしたかったんだね」「悔しかったんだね」というように、子供の気持ちを言葉にしてあげて、一緒に共感することで子供のイライラも落ち着きます。
物を投げるのは良くないことは、子供が落ち着いてからゆっくりと諭してあげましょう。
また、単にだめというのではなく、物を投げると危ない、壊れてしまうなど、投げることによって何が起こるのかも説明してください。
ただし、本当に危険なものを投げたり、お友達に対して投げてしまった場合はしっかり怒るようにしましょう。
してはいけないことをきちんと伝えておかないと事故に繋がることもありますから、シチュエーションに合わせて注意の仕方を変えて対応してください。
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