小さい子がいる家族にとって、赤ちゃんが生まれることは喜びでもあり、不安でもあります。
上の子が赤ちゃん返りをしないか、上の子が赤ちゃんをいじめたりしないかなどの問題も出てきます。
そこで、上の子に兄や姉としての自覚を持ってもらう方法を紹介します。
・生まれてくる前から五感で感じさせる
赤ちゃんはお母さんのおなかの中で大きくなります。
生まれてくるまでの間は、子供にとってはお母さんのお腹が大きくなるという認識はありますが、お母さんが辛いという感覚や、お母さんのおなかの中から赤ちゃんが生まれてきたら、自分が兄や姉になるんだという認識はありません。
そこで、生まれてくる前からお腹を撫でさせたり、動いているのを触らせたりして、その子が生まれるときもこういう感じだったことを話してあげます。
そのうえで、自分が兄や姉になるんだということを少しずつ認識させていくのです。
・生まれてきたら手伝ってもらう
例えばおむつを交換するときのおむつを持ってくる役割など、小さな子でもできる赤ちゃんのお世話はできれば一緒に行なうようにします。
自分より小さい子が自分の手助けを待っていてくれると感じることで、上の子は上の子としての自覚を持つようになります。
ただし、上の子が女の子の場合、お世話が行き過ぎて、自分のおっぱいを飲ませようとしたりして赤ちゃんを苦しめてしまうことがあるため、手伝わせる時はあくまでも一緒にやるようにします。
上の子も子供ですから、小さい子にお父さんやお母さんが取られたと感じると、甘えたりすねたりすることがあります。
そういう時は思い切り受け止めてあげてください。
そのうえで一緒に小さい子のお世話をするうちに、小さい子供ながらに兄や姉としての自覚が芽生えてくるのです。
Photo by Leonardo Shinagawa