日本では、電車の中やレストランなどの公共の場では、たとえ小さな子どもでも騒ぐのは許されない風潮があります。
しかし、イタリアでは、子どもは騒ぐもの、と育児に対してとてもおおらかな気風があるようです。
笑いたい時に笑って、泣きたい時に泣く、そんなイタリア人の印象を裏切らない子育てとは、いったいどんなものなのでしょう。
●イタリア式子育ては、公共の場でも泣いて笑って子どもの感情を優先!
イタリアでは、公共の場でも、子どものマナーについてあまり厳しくありません。
電車の中やレストランで、泣き叫んだり、悪ふざけをするような子どもがいれば、日本では周囲からの冷たい視線を浴びて、ママやパパはとても居心地の悪い思いをするものです。
しかしイタリアでは、子どもは騒ぐもの、という気風があるので、全く問題視されないのです。
感情豊かなイタリア人のイメージ通り、育児もとてもおおらかで、まずは子どもの感情を優先させます。
笑ったり泣いたり、子どもたちのその時の感情をしっかりと感じさせてあげることが、豊かな感情を育むために大切なこととされています。
イタリア人は子どもの頃からこんな育てられ方をしているからか、みんなとても感情豊かで明るいですね。
●日本も親子連れにもっと優しい社会へ
実際、大人の都合で子どもの感情を抑制してしまうのは、子どもにとってとても酷なものです。
しかし、日本では、そうかといって、公共の場で子どもが騒いでしまえば、親の教育がなっていない、などと言って批判されてしまうでしょう。
また、イタリアや他のヨーロッパでは、子連れの親子にとても優しいです。
ベビーカーで地下鉄やバスに乗っている親子がいれば、必ず周囲が手を貸してくれます。
いつもママがリラックスして育児ができるので、それが子どもにも伝染し、のびのびと明るい子どもが育つのです。
Photo by Mike and Kelly Schellhouse