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イライラや疲れのもと…産後の「冷え」はママの敵

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産後の冷えは、育児のイライラ感や、疲れやすさ、眠さ・だるさを増加させると、考えられています。「たかが、冷え」とあなどるなかれ!

●妊娠中はあったかい

妊娠中は、ママの体の中心には、37度の赤ちゃんと羊水がたっぷり満たされていて、まるで湯たんぽを抱えているよう。

そのため、ママ自身の体温も上昇して、暑がりや汗っかきになったり、薄着で平気だと感じたり、代謝があがったりと変化します。
ところが、出産によって赤ちゃんが出てしまい、妊娠が終了すると、急に冷えやすくなってしまうのです。

●産後に冷えやすくなる理由

湯たんぽみたいな存在の赤ちゃんや羊水を失った他にも、産後のママが冷えやすい条件はそろっています。
まず、妊娠中に運動不足から筋力を失い、代謝が落ちて、発熱しやすい体でなくなります。
さらに、出産によって、大量の血液や体液を失って保温しづらくなっているのです。
そのうえ、骨盤が開くことで内臓や下半身に血液が停滞しやすく、血の巡りが悪くなります。
しかも、育児ストレスや寝不足によって、さらに血管が細くなり、血流が悪くなって、冷えやすくなる、という悪循環に。

●冷え対策に手が回らない

ところが、産後は忙しくて自分のケアどころじゃない。
授乳したまま、おっぱいやお腹や背中が出たまま寝落ちしていたり、衣替えができず、ママだけ季節感のあわない服装をしていたり…。
食べる眠るもままならないまま、「冷え」は放置してしまいがちです。

●恐ろしい冷えの悪影響

ところが、産後ママは、冷えて体温が下がることで、疲れやだるさ、眠さ、イライラや情緒不安定が増加することがわかりました。
さらに免疫力も落ちて、風邪や病気になりやすくなります。
お肌や髪も老化してシワシワ・パサパサに。
代謝が落ちて、血流が悪くなるので、産後の回復が遅れ、さらに体型がいつまでも戻らず、太りやすい体質に変化してしまうのです。

●体を温める食べ物

根菜や緑黄色野菜、寒い地方や寒い時期に摂れる野菜には、体の代謝を高め、温める作用があります。
それら野菜をたっぷりとって、飲み物はあたたかいものをとるように心がけましょう。
赤ちゃんのお世話に追われて、自分の食事がすっかり冷たくなっていることも少なくありませんが、レンジで温めるひと手間をおしまずに、温かい状態で食べられるようにしましょう。

Photo by Nick Koch Weiler

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