破局寸前の夫婦はケンカやコミュニケーションすらしないと言われています。
家庭内別居や仮面夫婦など、うわべだけ穏やかにしていても、信頼関係が壊れて修復可能な家庭も実はたくさんあります。
●専門家の調査でも明らかになった夫婦喧嘩の効果とは・・
夫婦喧嘩や意見の衝突は、一時的に夫婦関係を揺さぶられることがあるものの、前よりお互いの理解を深めさせてくれるため、長期的に見て、必要なコミュニケーションといえるようなのです。
ワシントン大学の心理学名誉教授、ジョン・ゴットマン博士は、実際に52組の夫婦を対象として調査を行い、喧嘩や意見の衝突は、一時的には2人の関係が揺さぶられるものの、長期的にはお互いの満足度を高めることになることを突き止めています。
夫婦関係を良くしようと、喧嘩をしないようにと努力している人も多いかと思いますが、ただ、喧嘩をしないことが悪いことであると言っているわけではありません。
ゴットマン博士によれば、破局する夫婦は、最終的に喧嘩すらしないと言うのです。
喧嘩はひとつのコミュニケーションということなのです。
●仲良くケンカするコツとは・・
身体をケガさせるような喧嘩は当然避けるべきですが、相手が深く傷つく言葉も控えるべきです。
喧嘩をしている時でも、相手を気遣うやさしさやマナーが必要になります。
お互いに我慢を重ねていると、いずれ大げんかになりますが、些細なことでも気兼ねなく言い合える関係であれば、大きな喧嘩に発展することもないでしょう。
ただ、相手への配慮は、喧嘩中でも忘れないことが大切です。
Photo by Tamaki Sono