日本でも問題となっている待機児童と高齢者問題ですが、この待機児童と高齢者の化学反応によって日本が救われるという話があります。
待機児童と言えば保育園に落ちたことで日本の政治を批判するブログが話題となり、今まで水面下でしか取り上げられていなかった待機児童問題が大々的に取り上げられるようになりました。
そしてもう一つ問題となっているのが少子高齢化、今後成人1人が高齢者3人を支える時代もくると言われています。
そんな中アメリカではプレゼントパーフェクトという動画が話題となっています。
これは何かというと、介護施設の中に保育園を作ろうという企画のドキュメンタリー動画です。
介護施設には400人以上の高齢者と子どもたちがおり、ご飯を食べ、遊び、生活を一緒にしているのです。
もちろんお互いにメリットは多く、子どもたちは高齢者から様々なことを教えてもらうことができますし、高齢者は子どもたちと触れ合うことで心も体も元気を取り戻すことができます。
実際に日本でも幼稚園と高齢者施設を同時経営している団体は多く、幼稚園の子どもたちが高齢者施設を訪れ遊戯を見せたり、高齢者が訪れた子どもたちに昔の遊びを教えたりすることがあります。
動画ではArtStudioと呼ばれる一室で高齢者が子どもに名前を聞き、何度も名前を繰り返し聞いて覚えたり、小さな女の子がしわくちゃのおばあちゃんの手を握ったりする様子が見られます。
高齢者の中には車いす生活を余儀なくされている方もいますし、酸素を手放せない人もいます。
子どもたちは笑顔で高齢者と接し、ある高齢者は必要とされることがうれしいと涙を流しました。
やがて子どもたちが帰る時間になると高齢者は寂しそうな顔をしますが、高齢者が子どもを抱っこしたり、お互いの手を重ね合うようにゲームを楽しんだりするのです。
そして高齢者はフラダンスを披露したり、ピエロの格好をして子どもたちを喜ばせたりします。
子どもたちが卒園するときも高齢者に見送られ、手作りの帽子をかぶって笑顔で卒園していきます。
こうした高齢者と子どもたちのふれあいが化学反応を示し、お互いにいい影響をもたらすのです。
そういえば、ジブリ映画「崖の上のポニョ」も、保育園と介護施設が隣接して、相互に交流できる場所でしたね。
<出典>Present Perfect
http://www.presentperfectfilm.com/support-this-film/
Photo by Donnie Ray Jones