虐待事件の加害者は、よく「しつけのためにやった」という言い訳をしますが、殴ったり蹴ったり、家の外に出すなどの行為は「しつけ」ではありません。
ですが、子育てをしていれば、成長とともに子供は言うことを聞かなくなりますし、反抗してくることもあるでしょう。
親も人間ですし、毎日の育児や家事、仕事などを抱えていたらストレスが溜まってしまいますから、ついつい怒鳴ってしまうのはしょうがないことです。
その度に自分を責めてしまうかもしれません。
育児書などでは、子供はしからず諭す、褒めて育てるというようなことが書かれているので、しかってはいけないと思っている親御さんも多いのではないでしょうか。
しかし、子供はしかっても良いのです。
成長をすれば自我が芽生えるので自己主張し始めますし、自分なりに物事を正当化しようとしたりします。
これはこれでいいことですが、間違っていることや悪いことは正していかなくてはいけません。
その際、優しく言い聞かせるだけで聞いてくれればいいですが、実際にはそのようなしつけだと子供は間違いや悪いことを理解できないのでしかることも大事なのです。
ただし、しかると怒るには違いがあります。
イライラしていたり疲れていたりしたせいで感情に任せて怒鳴ったりするのは、しつけではありません。
ですが悪いことは悪いことと教えるために、子供がしたことをしかるのは正しいしつけです。
しかってはいけないと思い込んで何も言わないと、将来的に苦労するのは子供ですから、きちんとしかってあげてくださいね。
Photo by Lauren Hammond