赤ちゃんは昼も夜も泣くのが仕事ですし、子どもが生まれれば、多少の騒音が出てしまうのは仕方ありません。
しかし、子どもがいない家庭や、生活が違う家庭にとっては、騒音として苦情になってしまう可能性があります。
特にいくつもの家族が密接する、アパートやマンションなどの集合住宅は、音が伝わりやすくて、ただでさえ子育てで疲れているのに、ご近所さんへの気疲れもあると、ママのストレスは倍増します。
近所トラブルにならないようにするコツをご紹介します。
●防音のしっかりした建物を選ぶ
木造より鉄筋の方が声は伝わりにくく、さらに防音対策までしてあると、安心です。
出産の予定がある人は、そういった点を考えて選ぶといいでしょう。
●ファミリー向けの物件を
子どもがいる家庭同士ならお互い様で済むことも、単身者にとってはストレスになって、苦情を受けてしまうことも。
子育て中は、ファミリー向けの住宅にしておけば、トラブルになる率がぐっと減ります。
●丁寧に挨拶しておく
子どもが生まれたら早めに、また子連れで入居した時も早めに、近所にごあいさつしておきましょう。
「小さな子がいるので、うるさくてご迷惑をかけるかもしれません」など先に丁寧に伝えておきましょう。
同じ泣き声でも、見知らぬ親子と、よく知っている親子では、聞く側のストレスが違ってきます。
日頃、会うたびにきちんと挨拶しておくことで、長時間ひどく泣いても、やむを得ないことを理解してもらえたり、不審がられて児童相談所に通報されてしまうなどのトラブルも回避できます。
●部屋にもひと工夫
(1)ドアや窓のふちを「隙間テープ」でふさぐ
ホームセンターなどで売っている「隙間テープ」を、ドアの周りにぐるっと貼っておくだけで、音漏れや、冷暖房の漏れを防いで、密封してくれます。
あるとないで大違いなので、ぜひ、赤ちゃんがいる部屋には、貼っておきましょう。
(2)ふかふかした素材のマットやカーテン
フローリングは音が反響するので、ふかふかしたマットで音を吸収させるといいでしょう。
赤ちゃんが転倒した時にクッションにもなり安全です。
窓は、なるべく分厚い、防音のカーテンにしましょう。
(3)壁をおおう
赤ちゃんのいる部屋がお隣さんと隣接しているなら、隣接している側の壁に、背の高い戸棚をおいたり、タペストリーを飾るなどして、壁に厚みを持たせるようにすれば、わずかでも伝わる音を減らすことができます。
(4)窓と換気扇に注意
窓は、普段開けていてもかまわないのですが、赤ちゃんが泣き始めたら、すぐ締めるようにしましょう。
そして、要注意なのが換気扇です。換気扇が回っている間は、中の音が外に筒抜けになっているので、赤ちゃんが泣いている間は換気扇を止めましょう。シャッターがしまり、音が漏れなくなります。
Photo by Felipe Skroski