どうして勉強しなければならないのか、それは学生時代を送ってきた人であれば一度は疑問に思ったことがあるでしょう。
そんな生徒の疑問に対してある教師が出した答えに、誰もが納得できると話題になっています。
・教師が用意したゲーム
ある高校に勤める教師が生徒たちになぜ勉強するのかという問いに対して導き出した答えは、教育を受けられることが本当に素晴らしいことで、その機会を活用しないのはもったいないということでした。
それだけ聞けば誰もが言うことだ、とスルーされてしまいそうですが、教師はその真意を伝えるためにあるゲームを生徒たちにさせました。
ゲームではゴミ箱と1人に1枚の紙が用意されました。
このゲームではある国の人々を生徒一人一人が代表するということ、誰でも大金持ちになることができる、ということでした。
ですがそのために紙を丸めてゴミ箱に投げ入れなければそのチャンスを得ることはできません。
しかも席に座ったままで、立ったり移動したりすることは認められませんでした。
・誰もが予想した結果に終わったけれど
教室の前に置かれたゴミ箱に入れられたのは前の方に座っていた生徒で、後ろの方に座っている生徒は全く入れることができません。
そこで教師は前の方に座っている人は当然チャンスを手に入れる確率は高い、これが特別な立場だと言いました。
もちろん前の方に座る生徒は不満がありませんが、後ろに座っている生徒は不満だらけです。
教師は前の方に座っている人は紙を当てられても、自分たちが優位な立場にいることには気づいていない、それがどれだけすごいことか気づくべきだ、後ろに座っている人のことを考えるべきだと言いました。
教育は等しく与えられた機会ではなく、教育を受けられることが特別なことだとこのゲームを通じて感じることができた生徒がどれだけいるか分かりませんが、教育を受けられない子供もいるということを知ることも必要なのです。
自身が置かれた境遇が恵まれているということを今一度認識できるゲームと言えるでしょう。
Photo by Susanne Nilsson