双子は出産リスクが高いと言われていますから未熟児として生まれてくることも多いです。
現在多くの病院で出産した直後の赤ちゃんをお母さんの胸の上に乗せるカンガルーケアが行われていますが、双子の場合は帝王切開率が高いということもあり、未熟児ともなればカンガルーケアは難しいでしょう。
またカンガルーケアはお母さんの胸の上に乗せるのが一般的ですが、スウェーデンでは未熟児として生まれた双子の赤ちゃんをお父さんとお兄ちゃんがカンガルーケアする様子が公開されました。
・未熟児の成長を促すカンガルーケア
カンガルーケアとは、以前ニュースで問題になったことがありますが、医療従事者観察の元、生まれたばかりの赤ちゃんをお母さんの胸の上に乗せるというものです。
自然分娩で月満ちて生まれてきた赤ちゃんがママの胸の上に乗せると落ち着きすやすやと気持ちよさそうに過ごす様子が見て取れます。
また赤ちゃんによっては自ら這い上がり、最初はママの胸の上にいたのにママの医療処置が終わるころにはママの首元まで移動していたというパターンもありますし、一生懸命母乳を飲もうとする姿をとらえることもあります。
多くのママが陣痛の痛みが一気に和らいで感動したというカンガルーケアを、スウェーデンのエヴァルド博士は保育器に入っている未熟児をできる限り、ママだけでなく家族の胸にも抱かせることで、赤ちゃんもリラックスし体重を早く増やすことができると言います。
また未熟児に心配される感染症のリスクが軽減されるという報告もあるのです。
ゆえにエヴァルド博士は世界中にある新生児集中治療室で両親による未熟児のカンガルーケアを取り入れ、未熟児の成熟を図るとともに親子のコミュニケーションを取り、絆を深めるきっかけとなればと考えています。
妹や弟ができたという実感があまりないお兄ちゃんお姉ちゃんにとっても、カンガルーケアを体験するということは大切な小さい命を知るきっかけになるのです。
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