睡眠不足が続けば、子どもはもちろん、大人も体力や気力、そして記憶力も低下していきます。
ゲームやテレビを夜遅くまで楽しみ、朝はなかなか起きられない、昼間はぼんやりしてしまう、というお子さんも増えているようです。
夜更かしをさせないようにするのはもちろんのこと、寝たばかりの子どもを起こさないことも大切であることが分かっています。
・記憶の定着に大切なのは「寝入り」!
科学的にも睡眠と記憶力の関係は証明されているので、子どもの学力を上げるためには、睡眠をしっかり取るように生活リズムを整えることが大切です。
また今回、理化学研究所の研究グループによって、睡眠不足の場合でも記憶力がアップする可能性があることが発見されると同時に、記憶を定着させるためには「寝入り」がとても大切であることが明らかにされています。
睡眠には、ノンレム睡眠とレム睡眠という2つの種類があって、それぞれが周期的に繰り返されています。
ノンレム睡眠はとても深い眠りのことで、脳の睡眠とも言われています。
レム睡眠は、浅い眠りのことで身体の眠りとも言われています。
レム睡眠の時に、いろいろな夢を見ます。
この2つの睡眠は、誰でもおよそ90分周期で入れ替わり訪れます。
そして、私たちが眠った直後にやってくるのが、深い眠りのノンレム睡眠です。
ノンレム睡眠が訪れているときには、脳内で日常生活でのさまざまな記憶を定着させるために、信号が飛び交い処理しています。
・寝入りばなの子どもを起こさないで!
記憶の定着、つまり記憶力をアップして学習効率をアップさせるためには、睡眠不足にならないように生活リズムを整えることと同時に、寝入りばなの子どもを起こさないようにすることがとても大切です。
朝になってもいつまでもダラダラ布団の中にいても脳も身体も休まることはありません。
学校や塾で覚えた内容を定着させるためには、寝入りをしっかり確保してあげることが大切です。
寝入りばなの子どもを起こさないように注意して、また、すっと深い眠りにつけるようには、寝る前のスマホやテレビ、ゲームなどはさせないようにしましょう。
Photo by Madeleine Ball