どんなに泣いてる子供でも、ママがしっかりと抱きしめて上げると、ピタッと泣き止みますね。
これは赤ちゃんだけでなく、人間というのは大人でも子供でも、お互い抱きしめてもらうとストレス発散になることが、科学や心理学、医学の分野で証明されているのです。
・科学的にも証明された!抱きしめてもらうとストレスが軽減!
海外のドキュメンタリー番組で「私に触れて。-どうして触れ合いはそんなに大切なのか-」をテーマに、好きな人や親戚、さらに他人に触れられた場合、どういった効果があるのかを研究しています。
もちろん、嫌な人に触れられると不快に感じますから、こういった不快感を伴うボディタッチは、ストレスが増してしまいますが、多くの人は抱きしめられることを好み、また人肌や安心感を恋しく思っているものです。
このドキュメンタリーでは、もしも長い人生の中で人と触れ合う機会が少なかったら、どういった事態になるのか、といったことが問われています。
今はスマホやパソコンなどの普及で、人との関わりもずいぶんと希薄になってきています。
もともと、身体のふれあいが好きではない人もいて、それがストレスになる人もいるので、一概に言えることではありません。
ただ、身体のふれあいは、身体的にも心理的にも非常にポジティブな変化をもたらすものであることが、科学的にも証明されています。
・家庭でももっと親子のスキンシップを!
ドキュメンタリー番組では、背中のマッサージを受けている間と、その後の脳波を測る研究が行われています。
この研究で、マッサージを受けていると、どんどん肌の感覚が敏感になり、ある種の興奮状態に陥ることが分かりました。
これはマッサージでも抱きしめられるのでも同じことです。
さらに、大量の生物的電波が脳にまで届けられホルモンが生成され、脈拍は穏やかになりリラックス状態となります。
マッサージを受けることで、ストレスレスの状態になったことが研究によって分かったのです。
人に抱きしめられることは、大人でも子供でも誰でも母親の胎内にいた頃の古い記憶を呼び起こす作用があり、ある種のセラピー効果が得られるというわけです。
スマホやパソコンからは、たくさんの情報を得ることが出来ますが、人肌の温かみは決して得られることはありません。
子供の年齢は関係ありません。
いつまでも親子の間で抱きしめ合ったりスキンシップの時間をたくさん持つことがとても大切です。
Photo by Maria Grazia Montagnari