子どもが生まれてから、夫婦の中が険悪になっていってしまった、という産後クライシスから、そのまま産後離婚や仮面夫婦、熟年離婚に発展してしまうケースが少なくありません。
●家事や育児をまるごと経験してもらう
子育て中の夫婦仲を良好にするコツは、夫にも時折、家事、育児をやってもらうことです。
イクメンが増えたとはいえ、日本の家庭の多くはママが家事や育児をすることが多いのです。
しかし、家事・育児の「お手伝い」ならまだしも「まるごと」を経験したことがない人に、その大変さは理解できません。
ですから夫にも家事や育児がどれだけ大変か夫婦で分かりあうために経験してもらうのです。
日を決めて、夫に育児と家事をまるごとお願いして、妻は数時間、出かけてしまいましょう。
その間、妻も息抜きをしてショッピングしたり、友達と遊んだりするのもいいでしょう。
どうしても食事に不安があるなら作り置きをしておいてもいいですが、大変さを理解してもらうために、なるべく夫に任せられる部分は任せましょう。
泣いてる子どもを見ながら、料理をして、片付けして、お昼寝させて…と、あれもこれも両立することが、どれだけ大変な仕事か、妻が普段いかに苦労しているのか、家にいて遊んでいるわけでないことがよく理解できるはずです。
●パパがすすんで、家事や育児を分担したくなるよう仕向ける
妻にやらされてしぶしぶ、でなく、夫が自分から、家事や育児に参加したいという気持ちになることも大切です。
例えば、夜の営みを求められても、妻が家事や育児に疲れていてはそれどころではありませんし、むしろ夫が協力的な家庭の方が夜の生活も円満というデータがあります。
交換条件というのもおかしな話ですが、そのような「データ」を例に、夜の営みは、ムード作りを頑張るより、家事をしてくれる方がよっぽど、近道だと伝えるのも一つの方法です。
●パパを時には「男性」「夫」として見てあげる
また妻は夫を常に一人の男として見ることが大切です。
子どもができて父親になっても夫は男であり、結婚を望んだ相手です。
たとえば夫の好きなところ、尊敬できるところを5つくらい探してみると夫が好きという気持ちを忘れることはないでしょう。
●ママの「自分の楽しみ」「生きがい」を見つける
またパパやママと言えど、一人の人間であることに変わりありませんから、楽しい時間を過ごすことは大切です。
独身時代の趣味や、子どものころの習い事を再開してみる、友達と遊ぶ、マッサージや美容室に通うなど、あなたが輝ける時間を持ちましょう。
ママが笑顔だと家庭も明るくなりますので、ストレスは溜めるのではなく発散し、家族も笑顔になれるようにしてみてはいかがでしょうか。
このように、パパやママが、一人の人間として楽しめるようになると、夫婦の愛情も豊かなものになり、仲の良い両親の間で育つことは、子どもにとって、家庭や親子関係が安心・信頼できる居場所となり、いいことづくめです。
親であることをお休みすることに、罪悪感を感じずに、ぜひリフレッシュの時間を持つように、ご夫婦で話し合ってみてください。
Photo by Mila Gutorova