日本では、左利きの人は圧倒的に少ないので、ハサミや缶切りなどの日常用品が使いにくかったり、隣のテーブルの人と肘がぶつかったりといろいろと不便なことも多いですね。
ひと昔前なら、左利きを親が強制的に直していたものですが、最近ではそのようなことも少なくなってきたようです。
左利きには苦労も多いのですが、素晴らしいメリットもあります。
・世界の90%が右利き!その理由は・・
世界では90%もの人が右利きであると言われています。
右利きの人であれば、日常的に使っている文房具やキッチン用品、公共機関を利用しても何も不便を感じることはないはずです。
ほぼ100%、あらゆるものは右利き用に作られているので、右利きの人は何も感じることなくいろいろなものを利用することが出来ています。
しかし、左利きの人は、右利き用に作られたあらゆるものに不便さを感じています。
では、どうして右利きの人が多いのか、ということについてですが、いくつかの説があるようです。
心臓が左側にあるために、相手を攻撃する際に右手に剣を持って左手に盾を持ち心臓を守るため、という説があったり、両親や祖父母からの遺伝説や、他に世の中の道具のほとんどが右利き用に作られているので、自然と右手を使うようになった、という説もあります。
・海外では左利きの子どもも多い!左利きのメリットも!
海外では日本よりも左利きの子どもが多いですが、これにはわけがあります。
日本では、習字の勉強もあるために、左利きには大きなハンデがあります。
そのため、昔は親が無理やりにでも右利きに矯正させていたところがありました。
しかし、無理やり右利きに矯正すると、脳の働き影響が出ると言われるようになってからは、矯正させられる子どもも少なくなりました。
そのため、日本でも左利きの子どもが増えています。
海外では、日本のように無理やり矯正させられる子どもが少なかったのでしょう。
右利きの人には分らないですが、改札でタッチしにくかったり、ドアノブが回しにくかったり、ハサミや缶切りが切りにくい、などさまざまな苦労が左利きの人にはあります。
しかし、素晴らしいメリットもあります。
左利きの人にとっては、このように強制的に右手を使う社会なので、左利きに働く右脳と右手を使うときに働く左脳がバランスよく両方働く、というメリットがあります。
論理的な思考を司る左脳と、イメージを司る右脳が両方とも活性化するので頭も良くなると言われています。
マイノリティということで苦労することもありますが、実際に天才には左利きが多いとも言われていますので、無理に矯正させる必要はありません。
Photo by kiwi huang