子どもに人気の習い事の一つに水泳があります。
これから子どもに習わせようかと検討しているママも多いかと思うのですが、実はそれぞれの国によって水泳の指導の仕方に大きな差があると言います。
・日本の水泳教室は、タイムよりカタチだった
6カ国で教育を受けて育ったというキリーロバさんは、世界中のスイミングスクールを経験したそうで、その国々によって指導の仕方が大きく違うことにびっくりしたそうです。
水泳には、クロールや平泳ぎ、背泳ぎなどがありますが、こういった泳ぎ方は世界中どこでも同じなのだそうですが、水泳の教え方や水泳を習う目的が国によって大きく異なるのだそうです。
キリーロバさんは、小学4年のときに日本のスイミングスクールに通うことになったのだそうですが、タイムよりカタチにこだわる教え方に驚いたそうです。
5歳の時、ソ連で水泳を習い始めたキリーロバさんは、とにかく速く泳ぐことを教え込まれたと言います。
プールの底にはサメがいると言われ、泳ぎが遅いとサメに食べられると言われながら、とにかく速度を落とさず泳ぐことを指導されたのだそうです。
ソ連の水泳教室で鍛えられ泳ぎに自信があったキリーロバさんでしたが、日本のスイミングスクールでは、フォームがなってないとビート板からやり直しをさせられショックを受けたそうです。
速さよりもフォームにこだわるのが日本の水泳だったのです。
・国によってこんなに違う!スイミングスクールの指導内容
キリーロバさんは、さらにアメリカのスイミングスクールにも通うことになります。
スピードとそして日本でのビート板によるカタチが身についたキリーロバさんでしたが、アメリカでは、水に長い時間浮くことや潜ることが求められたのだそうです。
アメリカでは、万が一海で流された場合、おぼれそうになってもサバイバル出来るスキルを身に付けることが大きな目的となっていたのです。
アメリカのスイミングスクールのプールは、3メートルもの深さがあり、疲れにくい横泳ぎをひたすら練習させられるのだそうです。
さらに、カナダの選手育成プログラムにも参加したキリーロバさんは、チームメートがみんな足ではなくて手の力に頼り泳いでいることを知ります。
地道にビート板で足を鍛えていた結果、足の力が重要なバタフライではとても有利だったそうです。
国によってこんなにも教え方や水泳への考え方が違うのは面白いですね。
カタチかスピードか持続性か、それぞれ重視する点が違うのは水泳に求めるものが違うからなのですね。
photo by Philippe Put