実の母親や姑から「昔は○○だったのに!」などと小言を言われて嫌な思いをしているママも多いと思うのですが、それは嫌がらせなどではなくて、実際に昔と今とでは、かなり子育ての考え方が違っていました。
昔と今との子育ての考え方のギャップの一例を紹介しましょう。
・昔は母乳よりも粉ミルクが優秀だった!?
一説によると、祖父母世代がママの頃には、まだまだ食料も十分ではなく母乳の質も低かったようです。
ですから、昔は母乳よりも粉ミルクの方が栄養も高いと言われていて、あえて粉ミルクを赤ちゃんに与えるママもたくさんいました。
また昔の粉ミルクの宣伝で、ミルクをたくさん飲んで太っている赤ちゃんを「健康優良児」と呼び、好ましい印象を与えていたことも、影響していると考えられます。
しかし食生活が充実している現代のママは、栄養も十分に摂れているので、母乳の栄養価も高くなっています。また、赤ちゃんが太っている=健康、というわけではないという考えも広がってきました。
また、母乳に対する考え方もかなり異なります。
現在は母乳の方が栄養価は高く、また消化吸収の面でも優れていて、粉ミルクには含まれていない母乳ならではの免疫物質も摂れることから、母乳育児が推奨されています。
・離乳食は大人がかみ砕いてあげていた・・!?
昔のママたちは、赤ちゃんに与える離乳食は自分でかみ砕いて与えていたというから驚きです。
今のママたちは、大人の虫歯菌が移らないようにと、スプーンでさえ同じものを使わせないようにと気を付けています。
このギャップには目から鱗です。
もしも、おばあちゃんやおじいちゃんが我が子にそんなことをしてしまわないよう、事前にやんわりと伝えておきましょう。
虫歯菌はお箸やスプーンなどについた大人の唾液からでも感染することを教えてあげれば、分かってくれるはずです。
祖父母と意見が全然合わないのも無理はないほど、このように昔と今とではこんなにも考え方が違います。
子供を預けることもあるでしょうから、伝えるべきことははっきりと伝えておくことも大切です。
Photo by Tamas Ring