長男や長女は優等生タイプが多いと言い、アスリートで活躍するのは末っ子が多いと言われていますが、兄弟同士で劣等感を持つ場合、いつ頃から生まれてくるのでしょうか。
・5歳までに大きく影響する気質
子供の情緒は成長する中ではぐくまれ、生まれ持った本能は一生涯付き合っていくものです。
ここで注目したいのが、5歳までの柔軟な時期に過ごす環境は、気質や人格の形成に大きな影響力があると考えられる点です。
兄弟に対する劣等感も5歳頃までに形成されて、その後も引きずりやすくなってしまいます。
兄弟姉妹は褒められるのにどうして自分は褒められることができないのか、要領が悪いのか、という落ち込みから、どうせ自分は何をしてもできない、兄弟姉妹には勝てないと考えてしまう可能性もあります。
・親とのスキンシップが大切
子供が自分の兄弟に対して劣等感を持つというのはどうしようもなく起こるものですが、親が子供の個性を認め、子供の持ついいところを認めてあげることで劣等感は薄れていきます。
例えば妹が姉に対して勉強の劣等感を持っている場合、妹の特技が水泳だとしたらその部分を褒めてあげることもできます。
親御さんから自身を与えられた子どもは自分に自信を持つことができるようになりますから、それは劣等感よりも強い力になってくれるのです。
ですからお子さんが兄弟姉妹に対して劣等感を抱いているようなら、まずは抱きしめて劣等感を打ち消すことができる自信を身に着けてあげましょう。
兄弟姉妹は一番身近な自分との比較対象ですから劣等感は生まれて当然かもしれません。
ですが劣等感を薄くするだけの愛情があれば自信をもって成長することができるでしょう。
Photo by Philippe Put