日本では桶谷式が有名で、マッサージに通われている方もいらっしゃることでしょう。
また、食事について〇〇が良いとか、△△は母乳がドロドロになるとか、いろいろ言われていますね。
カナダでは母乳哺育の指導はどのようかというと、基本的にはWHOのガイドラインに沿ったものです。
私はカナダの母乳哺育のスペシャリストさんにカウンセラーをしていただいたので、少しそのお話をします。
母乳哺育が軌道に乗るまでには、最低でも4~6週間ほどかかるそうです。
それまでは頻回授乳になるけれども、だんだん需要に対して供給が追い付いてくるとのことでした。
とても大事なのが、ポジショニング。
姿勢や吸わせ方を改善するだけで、かなり変わります。
そして授乳に関して日本でよく言われる事を、3つほど質問してみました。
●左右のおっぱい、交代不要!
1つ目は、”1回の授乳で必ず左右入れ替えて授乳する”のかどうか。
これに対しては、左右入れ替えずに、必ず1回の授乳では片側だけから充分に与えること、とのことでした。
日本のママは忙しいのね?と苦笑いしておられました。
●タブーの食品なし!
2つ目は、母乳に良い食事や食品、逆に避けた方が良い食品など。
答えは、バランスの良い食事を心がけるように、特に特定の食品がダメだとかは仰られませんでした。
日本だと米が良いとか、和食中心にして乳製品や油物を避けるようになど、様々に言われているようですね。
カナダはいろいろな国の人が移り住んでいますから、一括りにはできませんね。
ジャンクフードや刺激の強いものは避けるように、とだけでした。
ちなみに、水の飲み過ぎは却ってミネラル不足や脱水を引き起こすので、気をつけたほうが良いとのことです。
●搾乳は授乳後に機械がオススメ
3つ目は、搾乳について。
搾乳するなら、電動の両方同時に搾乳できる機械がオススメとのことでした。
母乳の分泌を良くするための搾乳のタイミングは授乳後。
授乳が終わったら、10分くらいすると良い刺激になるそうです。
最後に、一番良くないのは焦ったりでストレスを溜めてしまうこと。
これが母乳に一番良くないそうです。
授乳はベビーが小さいうちだけの貴重な時間です。
ゆったりとリラックスして、母乳哺育を楽しむようにしたいですね。
カナダのマルチカルチャーな大都市、トロント在住。(まだ1年半と少し)
日本大好きラテン系カナディアンの夫と、ハーフの娘との3人暮らし。
趣味の手編みで娘の服やあったか小物を作りつつ、寒さに耐えながら春を待ち焦がれる毎日。
特技・趣味:絵画、手作り(ビーズアクセサリー、かぎ針編み、レース編み等)
家族構成: 夫 / 娘 1歳Photo by Lars Plougmann