子供にも好きな食べ物や嫌いな食べ物、好きな人や嫌いな人が存在します。
でもその感情は非常に複雑で、ちょっとしたことで好きなものが嫌いになってしまったり、嫌いなものが好きになったりします。
その為、自分の心の中でも本当はどっちなんだろうと考えてしまうときがあるのです。
・照れ隠し
子供は自分の感情を素直に表現できません。
好きな人や好きなもののことを毎日心の中で考えているにもかかわらず、そんな人や物のことを嫌いということがあります。
でも実は本当に嫌いで言っているのではありません。
自分がその人や物を好きすぎて、周囲の人に気持ちを知られたくないために、嫌いということがあるのです。
大人でも恋愛の場面においてこのようなことはあります。
特に子供の場合は本当に嫌いであれば興味がないか、嫌いと表現するのではなく、態度でも表したり、まったく興味や関心を示すことがないため、嫌いという言葉の裏には好きという感情が表れているということを覚えておきましょう。
ただし、嫌いなのだとそのままにしておくと、子供の場合、その人や物が本当に嫌いになってしまうことがあるので注意が必要です。
・自分を守る
自分はその人やそのものが好きなのに、その人や物に好かれる自信がない場合、自分も相手のことが嫌いなのだと思い込むことによって自分を守ることがあります。
また、自分が好きな人や好きなものが、周囲の人たちがその人や物をあまりよく思っていない場合も、自分が嫌いということで周囲と合わせて自分を守ることもあります。
この場合、周囲の環境や相手の気持ちが深く関係していることがあるので、周囲があまり子供の気持ちに干渉しないことが大切です。
周囲が放置することで、子供が素直になることも多いのです。
好きなものを嫌いという心理は実は大人でもあります。
大人の場合、嫌いは好きの裏返しといい、実際は好きな場合が多いです。
子供の場合も実際は好きなのに自分の隙という感情をうまく表現できずに嫌いと言ってしまうことがあります。
子供の場合はそう言っているうちに本当にその人や物が嫌いになってしまう場合があるので、周囲はそっと見守って上げることが大切です。
Photo by Randen Pederson