働くママにとって毎日の買い物は大変なものですから、お休みの日にまとめ買いをしたりすることも多いですが、一つのきっかけになっているのが電車内の広告です。
電車通勤をするママが、電車で見た広告から購買意欲がどう変わるのか見てみましょう。
・増えるデンナカショッピング
JR東日本企画が研究したことは、働くママが増えるにつれて、電車広告を目にしたり、インターネットに触れる機会が増えることから、生活時間、生活動線にどのように情報を乗せていくことが大切かということです。
そのために、働くママたちの中で電車を使う人たちが、電車に乗る前と後、乗っている最中に見た広告でどのように購買行動が実施されるかをほかの女性と比べて調査しました。
すると働くママはほかの女性に比べて平日の買い物時間が40分短く、時短と効率性に重点を置いていること、女性全体の10倍がデンナカショッピングつまり電車内で買い物をしていることが分かったのです。
さらに働くママの1割は交通広告を見て購入するということから、移動中の電車内の広告に購買意欲を掻き立てられやすいことも分かりました。
・デンナカショッピングが時短につながる
研究では家事や育児、買い物に費やす時間を女性の働き方別に調査しました。
すると働くママの方がすべてにかける時間が専業主婦よりも短くなったのですが、その中でも平日の買い物時間が専業主婦は61分だったのに対し、働くママは21分と3分の1であることが分かりました。
専業主婦は商品やお店を選ぶことに重点を置いているのに対し、働くママは寄りやすいお店を選ぶ、家や職場から近い店を選ぶという人が88%以上になったのです。
さらに調査を進めると、電車内で買い物を考えたことがあるママのうち20%ほどの人が、実際に電車の中で商品を購入したことが分かりました。
20~40代女性のデンナカショッピング経験ありという人が2%ですから、10倍もの数値が出ていることは明らかです。
さらに電車の中で商品検索をしたことがある人はおよそ46%、特に食品を思い浮かべることが多く、ファッションの検索もしたママが多かったのです。
このように、電車広告というのは忙しく働くママにとって大きな味方になることが多く、また企業も働くママが求める買い物の効率性を満たす方法を実践しているということが分かります。
Photo by Dan DeLuca