子育て環境は時代とともに変化していると言われています。
昔の方が子育てする環境が整っていたと言いますが、一体どのような環境だったのでしょうか。
・地域で子供を育てる環境
昔は近所のおじちゃんおばちゃんが、地域に住んでいる子供の名前と顔を把握している、そのような環境があったと言います。
また近所に住む大人も把握しているので、見知らぬ人が入り込めば一気に情報が回り、警戒する体制もあったのです。
子どもが一人でいる場合も周辺に住む人が声をかけたり、家に招き入れたりするということもあったようです。
しかし今はセキュリティの問題や、親が子供に近づけさせないなどといったことから、こうした環境が減っていると言われています。
・祖父母のサポート
また昔は祖父母と一緒に暮らしているという家庭が多かった時代です。
今は父、母、子供の核家族で暮らす家庭が増えており、祖父母は飛行機に乗っていかなければならない場所に住んでいるということも珍しくありません。
更に今は共働き世帯が増えているため、子供が一人家で過ごすということが増えていると言います。
また祖父母や近所の人のサポートがないことで、子育てのアドバイスも受けることが難しいというのです。
祖父母が家にいた時代は親の代わりに愛情を注いでくれる人がいましたが、家に誰もいない状態では愛情を感じることができず、問題行動を起こすというのです。
このように考えると、昔は周囲の人が一緒に子育てをしてくれる環境が整っていました。
核家族化が進み、共働き世代が増える現在は、昔よりも子育てがしづらい環境といえるのかもしれません。
Photo by Carol Lara