出産が終われば重たい体とはさようならして、身軽で活発になる、そう思い込んでいるパパもいます。
しかしママの体は交通事故1ヶ月分に相当するほどのダメージを受けているのです。
・陣痛は産後も続きます
陣痛というと出産のときに起こる痛みと思っている方も多いでしょう。
しかし出産後も子宮が元の大きさに戻るための後陣痛というものがあります。
経産婦ほど痛みはひどいと言われていますが、初産の方でも痛みで動けないという方はいます。
そのため痛み止めがなければ起き上がることもできないのです。
本陣痛に比べれば軽い方ですが、生理痛に似た痛みが数日~1週間ほど続きますし、休む環境がなければ痛みが治まるのも遅くなります。
・子宮は回復していません
また出産したら子宮は1カ月かけて元の大きさに戻ろうとします。
先に挙げた後陣痛はこのために起こる痛みですが、痛みが数日で消えてもまだ子宮は完全に元に戻っていません。
子宮が元に戻らなければ体のバランスは元に戻りませんし、次の生理の準備もできません。
休む環境がない場合、子宮の回復は遅くなり、ママの体はずっとつらいままなのです。
ダメージを回復するためにはママの体を休ませることが大切ですが、赤ちゃんのお世話でなかなかママは休むことができません。
そこにパパの要求や無視などが加われば、ママのダメージ回復はますます遅くなってしまいます。
ママの体は1カ月かけて元に戻っていきます。
その回復を手助けするためにも、パパのサポートは欠かせないのです。
Photo by Jerry Lai