子どもが何かものを隠したり、嘘をついたりすることって、ありますよね?
それは、子どもが成長している証拠なんです。
ものを隠すというのは大人でもあることですが、自分にとって大事なものを秘密にしておきたいだけなんです。
ただ、まれに友達がくれた高いおもちゃなどを隠しておくこともあります。
子どもはお金の価値が分からないので、気軽にものをもらったりあげたりしてしまいますが、値段が高いものだとお友達の親にあらぬ疑いをかけられてしまうかもしれません。
隠すということは、子どもでもなんとなく悪いと分かっているということ。これは注意するようにするといいでしょう。
また、嘘に関してですが、これもほとんどの場合悪気のある嘘ではありません。
大きくなってからの嘘は、明らかに相手を騙して自分に不利なことを隠すという計算から出るものです。
しかし、小さい子どもの場合、親に叱られたくなかったり、自分をよく見せたい、守ってもらいたいという気持ちでとっさに自己防衛本能が働いて、嘘をついてしまうのです。
ですので、しつけといっても、「嘘をついてるでしょ」「どうして嘘をつくの」というように責め立ててはいけません。
大人でもそうですが、嘘をついた理由を相手に分かってもらうための説明というのはとても難しいことです。
ましてや小さい子どもは順序立てて自分の気持ちを説明できないので、責められると萎縮してしまいます。
ものを隠す、嘘をつくというのは褒められることではありませんが、理由を突き止めようとするのではなく、子どもの話をじっくり聞いて理解するようにしてみてくださいね。
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