年中から小学校低学年にかけて、春になると自転車の補助輪をはずす練習をする子が増えてきますね。
小学校に入る前には自転車に乗れるようにしたいと親御さんのほうが熱心になって指導することも多いようです。
また、子ども自身も、友達が自転車に乗れるようになったと聞いて、自分も乗れるようになりたい、という欲が芽生えてくるようです。
しかしいざ練習してみると、中々うまく乗れない子がいます。
あの子は1週間で乗れるようになったのに、とほかの子と比較してしまい、あせって怒鳴りつけたり、もうやめようと考えてしまう親御さんもいます。
自分の子どもだけ成長が遅い、と自分を責めてしまうこともあるでしょう。
ですが、よほどのことがない限り子どもは自転車に乗れるようになります。
よく個人差という言葉がありますが、自転車に乗るために必要なコツを身につけられるのが早いか遅いかの違いであり、ほとんどの子どもは小学校に入る前に自転車に乗るためのバランス感覚が養われています。
ですから親御さんは暖かく見守ることだけです。
決して本人をはやしたてたり、責め立てたりしてはいけません。
どうしてできないの、あの子はできるのに、それは子どもの自尊心を傷つけるだけです。
最近は公園も自転車が乗り入れ禁止になり、練習できる場所が限られてきていますが、焦らず、乗れる日が必ず来ると信じてあげてくださいね。
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