よく育児本や育児番組などで言われているのは、怒るのではなく叱ることが大切、ということです。
では怒ると叱るはどう違うのかと言うことになりますが、頭ではなんとなく分かっていても、いざ実践するとなると難しいものです。
具体的に怒ると叱るにはどんな違いがあり、どのように実行していけばいいのでしょうか。
まず怒るということは、自分の思い通りにならない、立てた予定通りに進まないなどといったイラつきから腹が立ち、怒鳴る、感情のままに何も考えなくても言葉があふれ出てくることです。
この行動によって相手の心理がどう変化するかなどまるで考えていませんから、相手の心やお互いの信頼関係に悪影響を与える可能性を秘めています。
また育児のシーンにおいては、怒りに任せて子供を怒って叩く、投げ飛ばすと言った行動が伴うと、子供の身体能力や精神状態、命に関わることもあるので気をつけたいことです。
一方叱ると言うのは同じように思い通りに行かない、予定通りに進まないことであっても、冷静に原因や改善するための方法を考えて、将来的にいい方向に向かうように、相手にいい影響が出るように注意、アドバイスすることです。
子供を叱る時は、低い落ち着いた声でゆっくり伝えても、大人が真剣な顔で、子供の目を見て心から話せば、ほとんどの場面で子供にはちゃんと伝わるといわれています。
ただし子供は未熟なので、頭でわかっても、後日同じことを繰り返すかもしれません。そのたびに、同じように伝えていけば、いつしか改善されていきます。
子供の身に危険が迫っているような場面では、平時より声を大きく、語気を強めることで、とても重要なことだと伝え、本人が二度と同じことをしないように促します。
つい子供を怒りそうになったら、ひとまず深呼吸してちょっとだけ冷静になれるといいですね。
Photo by Leonid Mamchenkov