子どものしつけでよく言われるのが、アメとムチの使い分けです。
アメとムチという言葉はよく聞くものですが、時に厳しく時に優しくということです。
よく刑事ドラマの尋問シーンなどでアメ役とムチ役が分けられていますが、その両方を親が担うことになる、と考えて良いでしょう。
子どもに対してのアメとムチは、褒めることと叱ることに分類されます。
ただ誰でもこのアメとムチが同じ手法で通用するということではなく、子どもによって使い分けが大切です。
それでも子どもにとってアメとムチはとても大切な要素ですから、覚えておくと良いでしょう。
子どものしつけでは、最初はどうしてもムチが多くなってしまいます。
それもそのはず、子どもに身につけて欲しいことはいろいろあっても、最初からできるわけがなく、失敗することのほうが多いからです。
だからといって、どうしてそんなこともできないのかと叱ってばかりでは親も子どもも疲れてしまいます。
またムチばかりのしつけは上手くいきませんし、効果も続きません。
ですからムチばかりのころでも、ちょっとでもできたことがあればひたすら褒めるアメを大きくあげましょう。
そして、徐々にムチの回数よりもアメの回数のほうが増えていくはずです。
たとえば友達を叩いた、友達のおもちゃを取った、横入りをした、スーパーで騒いで走った、駐車場で一人で歩いたと言う場合はムチが必要ですが、年齢とともにこの行動も減っていきます。
そして友達と仲良く遊びおもちゃを貸してあげた、小さい子に優しくした、座席を譲ったなどという場合は褒めてあげましょう。
アメとムチの上手な使い分けが、子どもを延ばして育てることにつながるのです。
Photo by Juhan Sonin