1歳から3歳くらいの子供の中には、お手伝いが大好きでたくさんしてくれる子も多いのですが、この時にしっかりと褒めてあげると、もっとお手伝いが好きになると言われています。
褒め方を間違えてしまうと子供はお手伝いが嫌いになってしまうこともあるため、子供のやる気をなくさないように褒めることが大切なのです。
とはいえ、この年齢だと、本人が手伝ってるつもりでも邪魔をしていたり、かえって散らかしてしまって、親の負担を増やしてしまう困ったケースも多いでしょう。
お手伝いしてくれる子供の心理としては、親と対等に一緒に何かを協力したい、できる自分を認めてほしい、単純にその作業が面白そう、など様々なプラスの感情があります。
そんな子供のやる気をつぶさないように、ぜひ子供を褒めながらアドバイスを加えるという方法で、さらにお手伝い上手になってもらいましょう。
まず、うまくできたらすぐに、何が褒められたのかわかるように、具体的に褒めましょう。
「きれいになったね」「自分で工夫して分けたんだね」「助かったよ!」「前より上手に入れられたね」などと伝えましょう。
行動したずっと後になって褒めても、子供はもう忘れてしまってます。
また「すごい!」「立派だね」などの言い方では何がよかったのかわかりません。
そして、失敗してしまった時やあまり上手ではない時には、すぐ否定せず、まず最初に褒めてからアドバイスをします。
「よく最後までがんばったね。今度は、こぼれないように自分の近くにコップを持ってきて注ごうか」などです。努力した過程を褒めて、失敗を責めないようにします。
反対に、うまくできたら褒めるのに、失敗したら叱られると、子供は失敗を恐れてお手伝いにチャレンジしなくなってしまいます。
また、1歳前後の子には大きな声で「すごーい!」パチパチ!と大げさに褒めることで親の気持ちが伝わりますが、言葉が発達した3歳以上の子には、大げさに褒める必要はありません。親がにっこり笑って、目を見て、普通のテンションで明るい声で褒めるだけで十分です。
注意しなければいけないのは、きちんと心をこめて褒めることです。
褒めなければいけないからと、内心がっかりしてるのに「がんばったねー」などうわべで言っても、子供は敏感に察してしまい、かえって傷ついてしまいます。
また「すごーい!次はあれも出来るかな?」など、子供を親の意のままに操作しようとする褒め方は、本当に子供を認めている訳でなく、いつしか子供は反発を覚えるようになります。大きくなるほど、見破られてしまうので、やめましょう。
そして、前よりうまくできたら、それをきちんと認めて「こないだよりうまくできてたね、ママ気づいてたよ」と伝えてあげると、努力することの素晴らしさに気づけるようになるでしょう。
このようにお手伝いがステップアップするように褒め方を少し工夫し、アドバイスをプラスしながら一緒に家事を行っていくと、さらにお手伝いをたくさんしてくれるようになると考えられ、そのほかのことにもチャレンジができる子供に成長していくと思われます。
Photo by Mark and Allegra Jaroski-Biava