赤ちゃんがあまりに長いこと泣きやまないと、ママは疲労しきってしまいます。
赤ちゃんの泣き声は、ママに「何かをしてあげなきゃいけない」という気持ちにさせるため、ずっと聞いているとママは精神的に追い詰められてしまうんです。
よく育児書には理路整然と書いてありますよね。
「赤ちゃんが泣いたら、まずは抱っこしましょう。それでも泣いていたら空腹でミルクを欲しがっているか、おむつが濡れていないか、暑い寒いなど不快感がないか、確かめて原因を取り去ってあげましょう。それでも泣いていたらどこか痛いのかもしれません」…と。
そのノウハウを信じて、ママはあれこれ手を尽くすものの、まだ泣きやまず、抱っこしても全身をのけぞって大泣きされると、母親失格と言われているようなつらい気持ちに…。
ついに携帯で調べて「もしかして腸重積っていう病気?」などと、おろおろしてしまいます。
そんなふうに困り果てている新米ママが多いのですが、なぜかというと、育児書には、赤ちゃんが生理的な原因で泣いていることは書かれていますが、感情表現として泣いていることには触れていない場合が多いからなんですね。
実際は、赤ちゃんにはちゃんと感情があって、眠たいのに眠れないという寝ぐずりや、なんとなく疲れたり不安を感じて泣いていることがあるようです。
そして、あまりにママが追い詰められて、ノイローゼのようになってしまうようだったら、ひとまず泣いている赤ちゃんを安全な布団の上に寝かせて、ママは一度その場を離れましょう。トイレに行ったり、飲み物を飲んだりするだけでもいいですね。
もし家族の協力が得られるようなら、パパやじいじ・ばあばにも交代で見てもらい、ママ一人で抱えこまないようにしましょう。
Photo by David Precious