シラミって、たぶん、昔よくいた寄生虫のことですよね。
では実物のシラミを見たことはありますか?
自分の子どもの頭をチェックして、いないと断言できるママやパパは、どのくらいいるのでしょう?
実はいま、日本の保育園や小学校に通う子どもの間で、頭に寄生するアタマジラミの感染が広がりつつあるのです。
アタマジラミとは、いわゆるシラミのことです。
繁殖力が強くて、感染すると頭皮がとてもかゆくなるのが特徴です。
最近はシラミを知らない親が増えたため、発見と対処が遅れてしまい、そのせいで感染が拡大してしまったようです。
シラミは子どもの頭と頭を近づけただけで、飛びうつり感染します。どんなにきれいにしていても感染するので、集団生活をしている子は、夏にはこまめにチェックしてあげる必要があります。
そもそも、シラミなんて、戦前や発展途上国での話かと思っていましたが、21世紀の日本で、ポピュラーに(?)流行っているとは驚きですね。
2015年度は、すでに東京都品川区の公立保育園15園で発生しているそうです。
他の都道府県でも増えていて、保育園ではお昼寝の布団の間隔を離してなんとか防ぐよう努力しているようです。
そう言われても、知らない人も多いと思うので、ここでシラミについて確認してみましょう。
◆アタマジラミとは
体長1~3ミリほどの昆虫で、人の頭に寄生して頭皮から血を吸って繁殖します。
頭と頭の接触や、タオルや帽子の共有などで感染します。
症状はかゆみで、子どもが頭をかゆがったら、疑ってチェックしてみましょう。
成虫は髪にしがみつき、卵も粘着力があり、洗髪では落ちにくいです。
一度つくと普通のシャンプーでは死滅できないので、シラミ用の駆除薬や専用のくしなどで駆除しなければいけません。
この白い点々がシラミの卵なんですね。シラミの卵はよくフケと間違えやすいと言われますが、確かに見過ごしてしまいそうですね。
家で一人シラミが見つかったら、家族やきょうだいにも感染していることが多いので、全員チェックして、みんなで揃って駆除しましょう。
アタマジラミの流行を報じたヨミドクターによると
<アタマジラミに詳しい、まるやま皮膚科クリニック(東京)の丸山隆児院長は「感染すると頭に虫がいて驚き懸命に駆除するが、生死にかかわる重篤な事態にならないので対策が中途半端になりがちだ。流行すると自治体などの注意喚起でいったんは終息するが、アタマジラミの知識がない若い親や先生が増えると、また流行する」と指摘する。>
とのことです。
駆除して完全にいなくなるまで、油断は禁物のようですね。
なにより、ママやパパが正しい知識を持つことが、早期発見と感染防止の第一歩となるようです。
念のため「シラミってどういう虫なの?」と知りたい方のために、成虫の画像を掲載いたします。
虫が嫌いな方は、このままページを離れてくださいね。
<閲覧注意!>以下 シラミ 成虫画像あり ↓↓
これがシラミの成虫です。
ややグロテスクですが、子どもの健康を守るために、虫が苦手な方も、ぜひその姿を覚えておくといいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
<情報元>
ヨミドクター
<画像提供元>
沖縄子育て良品
医療法人社団 廣仁会 ヒフ科ドクターコラム